第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
とある魔術の禁書目録 〜とある「欠片」の聖人模倣〜
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手元に再び戻すには、いったん落ち着いてからじゃないと無理だ。
しかしそのおかげで直撃は免れ、ふたたび無事に屋上に着地することができた。
蒔風は飛び上がらず、その場でアックア・レプリカに向け力を放つ。
「燃え上がれぇ!!獄炎砲、獄炎尖、獄炎掌、獄炎砲、獄炎竜、獄炎掌ぉ、おおおおおおぉぉおお!!!」
蒔風がアックア・レプリカに向かって獄炎コンボを放ちまくる。
しかし相手の元は後方のアックア。それだけでは潰されない。
空中でメイスを振るう反動を使って、上下左右に移動しかわしていき、時にはメイスで砕いた。
だが蒔風の本命かここからだ。
「獄!!炎!!!弾!!!!」
ゴォ!!!
蒔風の胸前にエネルギーがたまり、それを標的に力のかぎり投げつける。
そして着弾。獄炎弾が爆発を起こす。
蒔風の能力で最高峰の一つを放ったのだ。無事であるわけがない。
そんなはずはないのだ。
――――だが
「だけど・・・まだ生きてんのかお前!?」
グバッ!!と獄炎の膨張した巨大火球から、アックア・レプリカが飛び出てきた。
そして一瞬で姿を消し、気付くとその姿は蒔風の背後に。
「やば」
蒔風の言葉が途切れる。
口から洩れる音が彼の耳に届くよりも早く、アックア・レプリカは蒔風の襟を掴んで大きく振りかぶって大地に向かって投げつけたのだ。
空気の壁を一つ破り、猛スピードで落下した蒔風は、頭をフルフルと左右に振って立ち上がる。
頭を抑えた掌を見ると、小さいが赤い液体がこびりつく。
いくら翼人とは言っても、いきなり音速を超えて投げつけられれば出血だってするだろう。
(くっそ・・・高速移動なんてオレにはできねぇぞ!?ッ!?)
ドゴン!!
歯ぎしりし、焦りを見せ始める蒔風。
すると、アックア・レプリカが蒔風の立つ位置に、彼を踏み砕こうと飛び降りてきた。
どうやらここは開発途中か、それともこれから開発する区域らしい。
周りに建物は一応あるが、誰かがいる気配はない。
しかし、ちょっとでも離れれば市街地だ。
「まだまだ気は抜けない・・・か・・・龍虎雀武!!解放形態!!」
蒔風が龍虎雀武を開放して組み立てる。
とはいっても、朱雀槍の先端が青龍刀になっていて、柄の部分に「白虎」「玄武」の文字が彫られただけのものだが。
「朱雀青龍刀!!四獣を宿したこの武器相手に、力技じゃあ・・・勝てないぞっ!」
ダッ!!
蒔風が駆ける。
アックア・レプリカの足元から上段にかけて朱雀青龍刀を振り上げる。
それを当然のようにかわし、アックア・レプリカはメイスを横なぎに振るう。
そして、蒔風がそれを武
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