第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
とある魔術の禁書目録 〜とある病室の珍客騒動〜
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日本刀を下げた妙にエロい女の方は神裂火織。
にゃーにゃー言ってる男は土御門元春。
ちなみに先ほどのセリフのあと、土御門は神裂に殴り飛ばされていた。
神裂が中の現状を見るに
一、まずいろいろと借りのある恩人たる少年がいて。
二、『あの子』が少年を庇おうとギャーギャー騒ぎ。
三、その前には見知らぬ男がワタワタとして立っていた。
なにが元凶かは一目瞭然だ。
「そこから離れなさい!!」
神裂が男に愛刀「七天七刀」で切り掛かる。
「ぬあ!?」
「なに!?」
驚く神裂。
男がどこから取り出したのか、トンファー型の剣を握り、それを受け止めていたのだ。
「お願いします!話を!話を聞いてーー!!」
その男・・・蒔風舜が涙目で懇願してきた。
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なんやかんやがあったが、とりあえず蒔風が今までどおりに一通りの説明を終え
「じゃあお前は魔術師でも超能力者でもないっていうのか?」
「そ、オレの力はそういったものとは別もんなのだー」
蒔風は説明すると同時に、この世界についての話を聞いていた。
ここは人口230万人のうち、八割が学生という、学校の街、学園都市。
ここでは超能力が科学的に解明され、生徒たちは能力開発を受けている超能力者だ。
といってもすべての生徒が超能力に目覚めているわけではない。
その強さはレベル0、1、2、3、4、5の六段階に別れている。
順に無能力者、低能力者、異能力者、強能力者、大能力者、超能力者とされる。
なかでも超能力者(レベル5)は学園都市には7人しかいないそうだ。
さらにそれに対をなす魔術師。
彼らは自らの宗教に則った術式を使うものだ。
彼らは自ら魔力を練り上げ、それを法則に従い組み上げ魔術を使用する。
魔術と科学、オカルトとサイエンスは敵対している。
しかし、魔術サイドにもいろいろあるらしく、イギリス清教の必要悪の教会は、学園都市側についている――――というよりは、今は協力しているらしい。
現在は科学サイドのトップ、学園都市と魔術サイドのトップ、ローマ正教が戦争を起こしている。
昨日も第二十二学区で、ローマ正教の「神の右席」に所属する魔術師、「後方のアックア」が攻めてきて、これを退けたばかりだ。
「しかし、世界云々はともかく、カミやんが狙われるって話は信じておくにゃー」
土御門が蒔風に自分の心境を語る。
「世界とか崩壊とかそういうのは大体はわかったけど、いまひとつ納得いかんのよ。でも、
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