第五十六話 最終編第二話!巨人は永遠に最下位でいろ!!その六
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「それで充分でごわす」
「状況はわかったよ」
「食べ放題はいいな」
「あと飲み放題もな」
「けれどそれでもな」
「メニューは質素だな」
二十一世紀では、というのだ。
「そしてそれをな」
「誇りにしてな」
「西郷さんまでそうする」
「それはないだろ」
「だから当然のことでしょ」
また言う瞬だった。
「武士ならね」
「贅沢はするな」
「そうなんだな」
「そうよ」
まさにというのだ。
「そんなの常識でしょ」
「いや、常識じゃないからな」
「もうな」
二人からしてみればだ。
「金あったらだよ」
「それこそ何でも食わないとな」
「刺身にすき焼き、北京ダッグ」
「ステーキに生春巻きな」
「あと酒もだよ」
「トカイだトカイ」
ハンガリーの最高級ワインである。
「快楽に生きろ」
「人生これだろ」
こう力説する二人だったl。
「何で質素なんだよ」
「金あれば贅沢していいんだよ」
「武士とか知るか」
「俺達は武士じゃねえんだよ」
では何かというと。
「ヒーローなんだよ」
「正義の味方だぜ」
「武士道とか知るか」
「騎士道もスポーツマンシップもな」
「そんなの全然知らないぜ」
「あるのは勝った奴が正しいだぜ」
この考えのみある、連載スタートから一貫した二人の主義主張だ。
「勝てばいいんだよ、勝てば」
「そして報酬はちゃんと得て使うんだよ」
「贅沢だってするぜ」
「酒池肉林大好きだ」
文字通りのそれである。
「焼き肉もビールも飲み放題」
「これ最高だろ」
「難波行ったらそんな店多いな」
「難波は焼き肉だけじゃねえけれどな」
食べ飲み放題のお店はだ。
「なんばパークスに一杯あるぜ」
「あと蓬莱本館もいいぜ」
「日本橋だと香港楼な」
「和ぎってお店はしゃぶしゃぶだぜ」
「飲み屋は食べ飲み放題は二名から」
「あちこちに北のほたるあるから入ってみろよ」
結構安くていいのだ。
「とにかく飲んで食いまくる」
「それが最高だろ」
「質素に生きてどうするんだよ」
「やっぱり飲んで食ってだぜ」
「ヒーローってストイックじゃないの?」
瞬は二人の主張に東映の昭和ヒーローの姿から問うた。
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