第五十六話 最終編第二話!巨人は永遠に最下位でいろ!!その二
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「あと採取とか」
「俺達都会育ちだぞ」
「シティーボーイだぞ」
「そんなの出来るかよ」
「狩猟とか採取とかな」
「そんなのもう特殊技能だぞ」
「これ実際にそうだぞ」
今はそうなってしまっている、人間は都会に住んでいるとどうしてもそうしたことをする機会がないからである。
「狩猟とか出来るか」
「採取とかもな」
「出来たら苦労してねえよ」
「ここでレーション食ってねえよ」
「確かにそうね」
瞬もここまで聞いて納得した。
「だから自衛隊の人達にたかってるのね」
「言い方悪いな、おい」
「助けてもらってやってるんだよ」
大威張りで言う二人だった。
「俺達はな」
「国民としてな」
「国民といっても色々よ」
瞬はその立場を盾にする二人に言う。
「悪質な国民もいるでしょ」
「つまり俺達か」
「俺達が悪質な国民か」
「自衛隊の人達にたかる」
「そうした連中だっていうんだな」
「そうよ、本当にね」
それこそとだ、また言った瞬だった。
「いい加減にしなさい」
「じゃあ俺達に餓死しろってのか」
「そう言うのかよ」
「主役位が餓死していいのかよ」
「そんな展開になっていいのかよ」
「某国は一日二食よ」
この作品の中では兄弟国家共々崩壊している、だから彼等も今ここにいるしそれ以前にこの作品も成り立っている。
「それも食べられない時も多いわよ」
「あの国は特別だろ」
「もう違うだろ」
そもそもというのだ。
「人民皆餓えてるじゃねえか」
「餓死者百万とかいう話もあるな」
真相はわからない、作者がいる世界での話だ。
「そんな国と一緒にするな」
「別格だよ、別格」
悪い意味で、である。
「しかも国家元首だけ太っててな」
「その太り方も違うな」
尚且つ三代に渡ってだ。
「国民全員痩せ細っててたった一人が丸々と肥え太る」
「漫画じゃねえからな」
「そんな国と一緒にするな」
「普通は三食なんだよ」
「だから自衛官の人にもお願いするぜ」
「戦いが終わるまでいつも腹一杯食わせてくれよ」
こう言うのだった、悪びれず。
「じゃあレーションおかわり」
「もう一セットな」
「もう二セット食ってるけれどな」
「御飯とおかずの缶詰それぞれ頼むな」
「いつも五人前は食べます」
一尉はまた瞬に話した。
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