第22話 いざ!合宿へ! 1日目
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.....ここって男女別々だったのかよ!!!!!!!
現在は23時15分
みんなはリビングで仲良く寝るらしいが俺はさすがにそうはいかない
俺は一人二階の別室で勉強していた
夏休みの課題はここに来る前に消化していたので今やっているのは次に行われるプ〇模試というマーク式の、いわゆるセンターに似た試験の勉強をしている。
10時頃にリビングは消灯したらしいがその後すぐにキャーキャー騒ぎ始めた時は集中できなかった
なにやっているんだろうと思いつつ外界の音を社団をしながらカリカリとシャーペンを走らせた
その騒がしい声はすぐに止み、それ以降うるさくなることはなかった
すでに俺も限界にきているがノルマを達成していないためまだ眠れそうにない。かと言って集中しているわけでもない
ここはひとまず外の空気吸ってこようかな
俺は音を立てないようにそっと部屋を出て、階段を降り、寝ている彼女達をそ〜っと眺めながら玄関へ向かう
夜の海を見るのは人生で初めてだった
昼間や夕方の海とは違い、暗い海は幻想的でそれはそれで綺麗だった
ザーザーと波の音しか聞こえない
明かりは道路の街灯と月の明かりのみ
潮風が鼻を満たし、頭の中がリフレッシュされた気がした
明日は何するんだろうなとぼんやり海を眺めているところにザッザッと足音が聞こえてきた
「まさか......あなたがここにいるなんてね」
この声は真姫だ
「真姫か......明日早いんだろ?起きてていいのか?」
「大丈夫よ。ご心配なく」
俺の隣にやってきて海を眺めてる
やっぱりこいつ綺麗だよな、と横顔を見てそう思った
「そういえば10時頃下うるさかったけどなにしてたの?」
「.....枕投げ」
そっぽを向いてぽつりと呟く
「やっぱり真姫も混ざってたか〜。真姫の叫び声聞こえたからまさかとは思ってたけど」
「べ、別に私はやりたくてやったわけじゃないわ!ただ希が私のせいにして枕投げ始めるから仕方なくやっただけよ!」
真夜中なのに真姫のツンデレを平常運転のようだ
「それで、寝てた海未を起こしちゃって....機嫌の悪い海未がみんなを全滅させた」
怖ぇぇ....海未寝起きは機嫌悪いのか....気をつけよ
「......つか、やっと名前で呼べるようになったんだな」
「え?」
「よかったじゃないか....」
「.......そうね」
潮風によって乱れた髪を抑えて真姫は答える
「みんなと、仲良くやっていけそうか?」
「.....うん」
「そうか、俺はそれが聞けただけで十分だ」
俺は真姫の頭をわしわしと撫で
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