Another story
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アイドル部......この時点でこの4人(正確には彼を除いた3人)は設立して何をしようとしているのか理解できてしまった。
理解できてしまった分みとめるわけにはいかないわ
A-RISEみたいな素人のダンスや歌を彼女達は一般の人に見せるなんて.....
「いいえ。部活は同好会でも最低5人以上の部員が必要です」
「えぇ!そうなんですか?」
「ちょっと待て穂乃果。なんで最近来た俺が知っててお前が知らないんだよ」
「いやぁ.....そういうの苦手で......」
「つまり、あと1人やね」
え?希?何言ってるの?まさか設立を許可しちゃうの?
「あと1人.....わかりました。みんないこ?」
「待ちなさい」
ここで行かせる訳にはいかない。思いつきや衝動で音乃木坂の看板を背負って欲しくなかった
「失礼します」
彼女達が生徒会室を後にした....彼1人を置いていって
何か用かしら.....
「あなたは確か共学化するための転入生よね?」
「はい、昨日は挨拶に行けずすいませんでした。初めまして、自分は笹倉大地と言います」
「生徒会長の絢瀬絵里です」
「ウチは副会長の東條希」
茶色の真っ直ぐな瞳に私は引き込まれそうな感覚に陥る
その瞳には優しさや強さだけでなく、孤独感や不安を抱えているような気がした。彼は何を思ってここに来たの?
「あなた.......自分の感情でアイドル部のことを否定しませんでした?」
ゾワリ
寒気がした。図星だったから、というのもある。
それだけじゃなく、私の心の中を見透かすような目つきだったからだ
一体どんな人生を歩んできたのか興味を持った
あれ?......興味を持った?
......今まで人に興味を持たなかった私が?彼に?
第一印象は茶色の瞳の不思議な転入生としか言えなかった。
「俺は......あなたがもし絢瀬会長自身の身勝手な考えで否定するのであれば俺もあなたのことを認めません」
「クスッ」
隣の親友は何故か微笑んだ
「彼女達だって廃校にしたくないと思っています。それはあなたと同じ気持ちなはずです。生徒会長だから、一般生徒だから、真剣だから、思いつきだから....そんなことはどうでもいいんです。ただ守りたいという願いがあるのであれば俺はあなたの味方だってできます。それだけは......覚えておいてください」
彼は『味方になれる』そう言った。
出会ってすぐの私に言ってきた。
そんなものはいらない。私は私の手でこの学校を守るのだから
協力なんてごめんだわ
以降、彼は私と何度も衝突
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