暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女なゼロ!
本編
第九話
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なんじゃこりゃああああ」

「お、ギーシュ丁度いいところに。悪いけどこれ持っててくれよ」

 ルイズのビームやゴーレムの殴る音の異常に気が付いたギーシュであった。そんなギーシュにサイトは邪魔だと思っていたが適当に放り捨てるわけにもいかず背負っていたデルフリンガ―をギーシュに投げ渡した。

「っと、サイト!なんだあのゴーレムは!」

 咄嗟にデルフリンガ―を受け取ったギーシュが状況を確認するが、それはむしろ他の者達が聞きたいと思っていたことだった。

「知らん、なんだか分からんがいきなり出てきてああやってるんだ。切っても元に戻っちまうしどうしたもんかな」

「なにを呑気な事を言ってるんだ!」

「や、だっていきなり塔殴り飛ばして何がしたいのかよく分からないし」

 二人がそんな会話をしている内に、ゴーレムは遂に塔に穴を開けてしまった。その穴にゴーレムの肩から人影のような物が乗り移っていた。

「何がしたいのかじゃないだろ、あそこは宝物庫だ!」

 その言葉でようやくゴーレムが賊であると理解したサイトは再びゴーレムに飛びかかった。そして再び足を切り落とすが今度は何故か再生することなくゴーレムは倒れ伏した。

「どきなさいサイト!」

 サイトよりも一足はやくゴーレムの狙いに気が付いたルイズが数秒の溜めを経て、再びエクスプロージョンを放った。ルイズの魔法の直撃を受けたゴーレムは、魔力的な力にダメージを受け形を崩しただの土塊へと戻った。

 慌ててゴーレムの開けた穴から宝物庫へと飛び込んだサイトだったがそこにゴーレムを操っていたと思われる人影はなく、多くの宝物の中でただ一つ空になった箱とそのそばの壁に刻まれた文字が残るのみだった。

 『破壊の杖、確かに領収いたしました。土くれのフーケ』

 国を騒がす盗賊の名前が確かにそこに刻まれていた。
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