機動戦艦ナデシコ
1364話
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
あっても簡単に和平を結ぶことは出来ないと、そう態度で示しているかのような印象。
「何でそこまで地球を倒す事に拘る?」
「それが、私の……私達の信念だからです」
信念、ね。
一本芯を持っているという意味ではいいのだろうが、自分の信念に酔っていないか?
いや、それをここで指摘しても絶対に認めはしないだろう。
「その場合は、最悪地球と俺達シャドウミラーという二つを相手に戦う事になるぞ? お前達木連がどう認識しているのかは分からないが、俺達シャドウミラーは既に火星をお前達の手から解放しつつある」
「……知っています。こちらでも火星の情報を得る手段はありますから」
どうやらチューリップを使った通信システムがあるというのは、俺が予想していた通りなのだろう。
その辺は後々調べる必要があるだろうな。
「アクセル代表。ちなみに……ちなみにですが、シャドウミラーにとって木連と取引をするとすれば、どのような取引の希望がありますか?」
地球と組ませるのは出来るだけ避けたいといったところか。
個人的に木連に対する希望というのは、言うまでもなくカトンボ、ヤンマ、チューリップの生産プラントが一番多い。
特にファブニールの運用を考えれば、ヤンマのプラント入手は絶対条件と考えてもいい。
……もっとも、だからと言ってそれを物欲しそうに口にするというのは向こうにイニシアチブを与える事になる以上、そう易々と頷く訳にはいかないが。
「その辺は、俺じゃなくてエザリアとの交渉で決めてくれ。政治に関しては基本的に任せているからな」
「……分かりました。出来ればその交渉を含め、もう暫くこの宙域に留まって欲しいのですが」
「ああ。取りあえず暫くはここに待機する予定だ」
こうして、最初の会談は無事に終了するのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ