機動戦艦ナデシコ
1364話
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のかというのは予想していただろうに。
それとも俺の秘書だと思っていたとか? もしくは護衛という可能性もあるか。
……まぁ、政治家をやっていると言っただけでこれだけ驚いたんだから、そこに護衛が入ってくるという可能性はちょっと考えられないと思うが。
にしても、草壁もエザリアを前にして若干様子が違っているのは事実。
だとすれば、木連の男は女に慣れていないという俺の予想は結構当たっているのかもしれないな。
その理由として考えられるのは……まぁ、単純に女が少ないとか。
そもそも、木連というのは月の独立運動強硬派の子孫だ。
で、強硬派という派閥にいるとなると、どうしても女よりも男の方が多くなるだろう。
勿論女が皆無ということはないだろうが。
……いや、でも女が少ないという事は、自然と100年前に比べれば木連の人間が少なくなっている筈だよな? その辺はどうなってるんだ?
実は普通に女は多いけど、ただ単純に木連の男は女に弱いってだけなのか?
この辺、具体的にどうなのかは分からないが、これから木連と付き合っていく事になるのなら、調べておいた方がいいか。
シャドウミラーにいる中で最も女が多いのはエルフ達だから、こっちに顔見せしてみるってのはありか? それとも、アイドル的な意味でシェリルにコンサートでもやって貰うというのもいいかもしれない。
「ええ、シャドウミラーは女性の社会進出率が高いですから」
笑みを浮かべているエザリアだったが、今の草壁の台詞に若干不愉快になっているというのは俺にも理解出来た。
それはあやかや千鶴も同様であり、若干ではあるが草壁を見る目が鋭くなっている。
草壁としては、嘘か本気かはともかく、女が公的な立場にいるというのに驚いたんだろうが、エザリア達にとってみれば馬鹿にされたように感じたのだろう。
フェミニストぶりも、行き過ぎれば相手を不愉快にするという事の証だろう。
そんな風に自分に向けられる視線の鋭さを感じ取ったのか、草壁は自然と会話を変えていく。
「ところで、こう聞くのもなんですが……本当に貴方達シャドウミラーが異世界の国であるという証明は出来ますか? 私達が言うのもなんですが、どうしても他の者達にその辺を証明するには言葉だけで……とは、なかなか」
だろうな。それこそこの中にエルフ達がいるのであればともかく、今ここにいるのは全員が外見上は普通の人間でしかない。
だとすれば、向こうにとって俺達はあくまでも異世界人を騙っている詐欺師という扱いにもなりかねない。……シロガネの転移能力や、木連の無人機を圧倒したこちらの無人機はどうなんだとか、突っ込み所は色々とあるが。
「ま、簡単に俺達が異世界の存在だと示すには……やっぱりこれだろうな」
パチンッと指を鳴
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