第11話
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「”一般市民”………?」
「………まさか。メヒーシャの事ですか?」
ルファディエルの説明を聞いたロイドは不思議そうな表情をし、ロイドの疑問の答えがわかったエリィは尋ねた。
「ええ。メヒーシャは私やロイド達と違って警察官ではないから、”一般市民”である事には違いないでしょう?」
「いやまあ、確かにそうかもしれないけど………」
そしてルファディエルに尋ねられたロイドは疲れた表情で溜息を吐き
「メヒーシャが”一般市民”って………」
「………正直言って詐欺に近いですよね。メヒーシャさんの実力や正体を考えたら、どう考えても”一般市民”の枠に入らないですし………というか”正当防衛”ではなく、”過剰防衛”の気がするのですが。」
エリィは表情を引き攣らせ、ティオはジト目でルファディエルを見つめ
(フッ………相変わらず口が上手い奴だな……)
「か〜!そういう強かな所も素敵ッス!」
(あっははは!シェヒナと知恵を競い合っていた奴に口で勝つなんて、普通の人間では無理だよ!)
(かかかっ!どうせそんな事だろうと思ったぜ!)
ラグタスは口元に笑みを浮かべ、ランディは嬉しそうな表情でルファディエルを見つめ、エルンストとギレゼルは笑った後口元に笑みを浮かべていた。
「フフ………戦ったといっても全員怪我をしていないから、安心しなさい。」
「そういう問題じゃないよ……ハア…………それで?ヴァルド達からはどんな情報が聞けたんだ?」
ルファディエルに微笑まれたロイドは溜息を吐いた後、気を取り直して尋ね、そしてルファディエルはヴァルド達から聞いた情報を説明した。
「………どういう事かしら?どちらのメンバーも闇討ちに遭っているなんて。」
「どちらかが嘘を付いている………そういう訳でも無さそうですね。」
「…………………………」
ルファディエルの情報を聞き、テスタメンツの情報と照らし合わせたエリィは考え込み、ティオは静かな表情で頷き、ロイドは考え込んでいた。
「………どうしたの?」
ずっと考え込んでいるロイドの様子に気づいたエリィは尋ね
「ああ、いや………ただ、少し妙だと思ってね。」
「妙………ですか?」
エリィの言葉に答えたロイドの話を聞いたティオは首を傾げた。
「ああ………どちらも5日前の夜………違う場所で同時に襲われている。お互いが偶然、相手のメンバーを闇討ちするつもりだったとしても………同時にそれだけの人数が動いていたらお互いに気付かないって事があるか?」
「あ………」
「………確かにそうだな。戦闘のプロ同士でもない限り、普通なら考えられない状況だぜ。」
「では、どちらかが先にやられてその報復のため動いたと
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