第11話
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討ち………!?」
「その………ただの喧嘩ではなくて?」
アッバスの話を聞いたロイドは驚き、エリィは真剣な表情で尋ねた。
「フン、喧嘩なものか………!後頭部に一撃くらって倒れた所をメッタ打ちだぞ!?」
「い、一方的な襲撃だ………やられたヤツは………びょ、病院に運ばれている………」
するとその時、テスタメンツのメンバーが怒りの表情でアッバスの説明を補足した。
「そいつはエグイな………」
(フン………闇討ちとはつまんない真似をするねぇ………)
説明を聞いたランディは溜息を吐き、エルンストは不愉快そうな表情をした。
「その………容態の方はどうなんだ?」
「病院からの連絡ではまだ意識が戻らないらしい。手当は済んだようだが頭を打ったらしいからな………今、連絡を待っているところだ。」
「そうか………」
「………あの、やっぱり警察には届け出なかったの?」
アッバスの説明を聞いたロイドは重々しく頷き、エリィは尋ね
「伝えたところで我々のために動くとはとても思えんからな。それに犯人は明確だ。報復の邪魔をされては困る。」
「………そう。」
アッバスの話を聞き、複雑そうな表情で頷いた。
「―――待ってください。襲われた人は、まだ意識が戻っていないそうですけど………なら、どうしてその人が『サーベルバイパー』に襲われたとわかったんですか?」
「そういえば………ひょっとして状況証拠だけなのか?」
一方ある事に気づいたティオは質問をし、ロイドも同じ質問をした。
「………ま、そこまで僕達は短絡的じゃないよ。」
「なにせウチは、連中と違って知性派で売ってるらしいからね。ハハ、たかが不良に知性派ってのもどうかと思うけど。」
「ワジ………!」
「フフ、僕達が彼らの仕業と断定した理由………捜査官の君なら見当がつくんじゃないの?」
そしてワジはロイド達の質問に答えた後、試すような視線でロイドを見つめて尋ねた。
「………そうだな………………わかった。襲われたメンバーの傷跡が決め手になったのか。」
「ビンゴ、流石だね。」
「傷は、主に打撃によるものだったが同時に裂傷も目立っていてな………まるで硬く尖ったもので引き裂いたような感じだった。」
ロイドの推測を聞いたワジは笑顔で答え、アッバスが説明を続けた。
「打撃による傷跡と硬く尖ったものによる裂傷………………あ………!」
「……なるほど。連中が持ってた釘付きの棍棒か。」
「確かに犯人の目星としては決定的かもしれませんね。」
アッバスの話を聞いたエリィ達はそれぞれ納得した表情になっていたが
「―――話は大体わかった。ありがとう、参考になったよ。」
ロ
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