第11話
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ド達に事情を聞きに行っている一方ロイド達はテスタメンツの拠点である酒場らしき場所に入った。
「ビリヤード台………?」
「プールバーってやつか。なかなかいい趣味してるぜ。」
「『トリニティ』………一応、認可を受けた店ですね。」
「なるほど、ここが『テスタメンツ』の溜まり場か………」
「―――何用だ。」
ロイド達が周囲を見回していると禿の大男が2人のテスタメンツのメンバーを連れてロイド達に近づいてきた。
「君達は………!?」
「け、警察の犬!?」
「……………………」
ロイド達を確認したテスタメンツのメンバーは驚き、禿の大男は黙ってロイド達を見つめた。
「先ほどはどうも。一応、営業してるみたいだね。邪魔させてもらうよ。」
「くっ、ぬけぬけと………何の用だ!?返答次第ではタダでは帰さん!」
「さ、先程の借りもまとめて返させてもらう………!」
ロイドの説明を聞いたテスタメンツのメンバーはロイド達を睨んで武器を構えたその時
「――――待て。」
「アッバス………」
「な、なぜ止める………?」
禿の大男―――アッバスに制された。
「ここは聖域―――余計な雑音を立てるな。ワジ、どうする?」
青年達に忠告したアッバスはロイド達に背を向けて誰かに尋ね
「………ん、そうだね。いいんじゃない?ここに通しちゃっても。」
尋ねられた人物――――カウンターにある椅子に座り、ワインを静かに飲んでいるワジは口元に笑みを浮かべて答えた。
「………わかった。」
ワジの答えを聞いたアッバスは青年達と共に道を開け
「……………」
黙ってロイド達を見つめた。
「ど、どうも。」
(なんだ、このノリは………)
(何かの儀式みたいね………)
アッバス達の行動にロイド達は戸惑いながらも、ワジに近づいた。
「―――で、なに?警察の犬はお呼びじゃないって言ったはずだけど?」
「そちらに用がなくてもこちらにはあってね。君達に、少しばかり捜査に協力して欲しいんだ。」
「ふーん、捜査ねぇ。言っておくけどバイパーと決着を付けるのを止めるつもりはないよ?近所の住民には迷惑だろうけど、ま、我慢してもらうしかないよね。」
ロイドの話を聞いたワジは不敵な笑みを浮かべて答えた。
「別に君達の争いを止めにきたわけじゃない。―――君達が本気で潰し合おうとしている理由………それを聞かせにもらいに来た。」
「へぇ………」
予想外のロイドの話を聞いたワジは感心し
「そ、それは………!」
テスタメンツの一人は驚き
「―――口を出すな。全てワジに任せろ。」
「あ、ああ………」
アッバスは
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