第10話
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」
「ああ。」
エリィの言葉にメヒーシャは静かに頷き
「メヒーシャ。鎧はまだ良いとして、せめて頭の輪と背中の翼は隠しておきなさい。でないと面倒事が増えるわ。」
「………わかりました。ルファディエル様がそうおっしゃるのなら、そうします。」
ルファディエルの指示に静かに頷き、天使の輪と背中の翼を消し、見た目は人間の姿になった。
「それじゃあ、ルファ姉。また後で。」
「ええ。」
そしてロイド達は『テスタメンツ』に話を聞きに行き、ルファディエルはメヒーシャを連れて『サーベルバイパー』に話を聞きに行った。
「だ、誰だ、お前達は!」
『サーベルバイパー』達が拠点にしている場所の門を守っている赤ジャージを着た少年は近づいてきたルファディエルとメヒーシャを見て2人を睨んだ。
「『特務支援課』の者よ。先程の闘争について聞きたい事があるから尋ねて来たの。貴方達のリーダー――――ヴァルドと会わせてくれないかしら?」
「なっ………なんで先輩達と戦った仲間のお前達をヴァルドさんに合わせなきゃならないんだよ!」
ルファディエルの言葉を聞いた少年は怒ったが
「――――ねえ。あなた、名前は?」
「オ、オレ?ディーノだけど。」
ルファディエルの質問に呆けた後答えた。
「そう、ディーノね。貴方はここで不審な人間を見張っているのかしら?」
「そ、そうさ!ヴァルドさんに頼まれてテスタメンツどもが入らないようここで見張りをしてるんだ!べ、別に先輩たちに押し付けられたんじゃないからな!」
「なるほど、見張りも立派な役目ね。でも、私達はテスタメンツの一員じゃないわ。だったら案内してくれてもいいんじゃないかしら?」
「だ、だけど………さっき先輩達と戦ってたし、そんな奴らを案内したら………」
ルファディエルの話を聞いた少年―――ディーノは戸惑っていたが
「ふふ、戦ったといっても、あのくらい貴方達にとったら挨拶みたいなものでしょう?貴方たちのリーダーだって気にしていないみたいだったし。それに私達は貴方の先輩達と戦っていないわ。」
「で、でも………」
「フウ………まだ信用できないというのなら――――」
答えを渋っている様子のディーノを見たルファディエルは溜息を吐いた後
「はい。――――私の銃を貴方に預けてもいいわ。できれば後でちゃんと返して欲しいけど。」
懐から銃を出して、ディーノに差し出した。
「………〜〜っ〜〜………!い、いいよ!そこまでしなくてもさ!ヴァルドさんに聞いてくる!絶対に入ってくんなよな!」
それを見たディーノは驚いた後、ルファディエル達を睨み、そして中へと入って行った。
「………さすがですね、ルファディエル
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