第9話
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筋を掴んで、宙に上げた。
「ひっ………!」
「………タコが。先走るなって言ったろうが?てめえら前座がしゃしゃり出て俺様の顔を潰すつもりかよ………?」
「め、め、滅相もない!ヴァルドさんの顔を潰すなんてそんな事はこれっぽっちも………!」
獰猛そうな青年―――ヴァルドに睨まれた青年は慌てた様子で言い訳をした。
「フン………」
言い訳を聞いたヴァルドは青年を宙に上げていた青年を地面におろし
「ゴホッ、ゴホッ………」
地面におろされた青年は咳き込んでいた。
「君達も………一体どういうつもりかな?僕の言ったことが聞けないっていうわけ?」
一方涼しげな青年は青装束の青年達を見つめて尋ね
「だが、ワジ………」
「こ、こいつらが絡んでくるから、つい………」
尋ねられた青年達はそれぞれ言い訳をしようとしたが
「言い訳はいい。俺達はワジの手足。余計な気を回す必要はない。」
「………わかった………」
「も、猛省する………」
禿の大男の言葉にそれぞれ頷いて、言い訳を止めた。
「ま、わかってくれればそれでいいけどね。」
その様子を見た涼しげな少年は頷いた。
「クク………相変わらず気色の悪い連中だぜ。舎弟にそんな格好をさせて………どこぞの宗教家気取りかよ?」
「フフ、別に僕がその格好を強制してるわけじゃないけどね。そっちの方こそ、手下に当たり散らしてばかりだとお山の大将が知れるってもんだよ?」
「ククク………」
「フフフ………」
そしてヴァルドと涼しげな少年はそれぞれ不敵な笑みを浮かべて互いの顔を睨みあっていた。
(な、なんだ………?)
(どういう関係なのかしら………)
2人の様子を見たロイドは戸惑い、エリィは真剣な表情で考え込み
(クク………なるほどね。奴らはあたいとラグタスの同類って訳か。)
エルンストは不敵な笑みを浮かべていた。
「―――まあ、それはともかく。君達、警察の人って本当?フフ………とてもそうは見えないけど。」
そしてヴァルドと睨みあうのを止めた少年はロイド達に視線を向けて尋ね
「フン、そこそこやりそうだがな。特にそこの赤毛………いいガタイしてんじゃねえか。後そこのチビガキ………見た目の割にはテメエらの中では一番実力があるんじゃねえか?」
ヴァルドは好戦的な笑みを浮かべてランディとティオに視線を向けた。
「そりゃどうも………アンタほどじゃないけどな。」
「……………ただの気のせいじゃないですか?(”影の国”の経験があるから、少なくともロイドさん達よりは戦闘経験があるのは本当ですけどね………)」
(まあ、あの男のいう事は間違ってはいないな。”影の国”で悪魔達と
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