第9話
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ドのエニグマが鳴りはじめ、通信のボタンを押したロイドはエニグマを耳に当てて通信を始めた。
「はい、特務支援課、ロイド・バニングスです。」
「おー、俺だ。調子の方はどうだ?」
「セルゲイ課長。えっと、ちょうど今、手配されていた魔獣を倒した所です。」
「順調で結構、結構。今、どこにいる?」
「えっと………ジオフロントを出た所ですが。」
「ふむ、まあそんなに遠いわけじゃないな。」
「へ………」
「―――お前達に緊急の捜査任務を与える。支援要請は後回しでいいから最優先で対応してくれ。」
「―――了解です!それで………一体、何を捜査すれば!?」
「南東エリアにある旧市街………急いでそちらへ向かえ。住民から警察に連絡があった。厄介な2組の不良軍団が喧嘩を始めようとしてるらしい。」
「え――――」
「後腐れがないように止めてこい。―――以上だ。」
「ま、待ってください!喧嘩を止めろって………それって捜査任務じゃ―――」
セルゲイの指示を聞いたロイドは反論したが
「―――ってもう切れてるし!」
既に通信は切れていた。
「課長から?いったい何だったの?」
「その調子だとロクでもない話っぽそうだな?」
ロイドの様子を見たエリィとランディはそれぞれ尋ね
「いや、それがさ………」
尋ねられたロイドはセルゲイから伝えられた任務内容をかいつまんで説明した。
「旧市街の不良集団………」
「さっき旧市街で見たあの物騒なガキどもか。」
「データベースによると………たしか『サーベルバイパー』と『テスタメンツ』という2チームが旧市街で徒党を組んでるらしいです。喧嘩などは日常茶飯事だとか。」
説明を聞いたエリィとランディは表情を険しくし、ティオは情報を提示した。
「俺達が街を離れている間にそんな連中が出てきてたのか………―――まあいい、とにかく急いで旧市街に行ってみよう。小競り合いが始まる前に何とか止める必要がありそうだ。」
「ええ、そうね。」
「そんじゃ、とっとと旧市街に向かうとするかね。」
その後ロイド達は旧市街に向かった。
〜クロスベル市・旧市街〜
「あれは………!」
「おーおー。一触即発みたいだな。」
旧市街に到着したロイドとランディは集団で睨みあっている青年達を見つめた。
「おうおう、青坊主ども………あんまり調子コイてるとマジでブチ殺すぞ………?」
「ヒャハ、とっくにネタは上がってんだよォ!テメエらがクソ汚い真似をしたってよォ!」
赤ジャージの青年達は青い装束を着た青年達を睨み
「フン………これだから低脳な連中は。君達ごときチンピラに卑怯な
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