第8話
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「あ………」
「はは、なるほどな。」
「遊撃士協会への高い評価を少しでもこちらに持ってくる………つまり、そういう事ですね?」
セルゲイの話を聞いて察したロイドは呟き、ランディは納得し、エリィはセルゲイに確認した。
「ま、微々たるモンだろうがな。それ以外にも、本部が忙しい時に手伝いに駆り出される事もあるだろ。市内の巡回パトロールとかどうでもいいデスクワークとかな。」
「はあ………マジかよ。」
「はは………まあ、それはともかく。もう『支援要請』はこの端末に来ているんですか?」
「おっと、そいつは自分で確認してみろ。確認した『支援要請』は捜査手帳にメモしておけよ。」
「了解です。」
そしてロイドは端末に表示されてある『支援要請』を捜査手帳にメモした。
「なんだ、どっちかというと業務連絡のたぐいみてぇだな。とりあえず警察本部に行って色々説明を受ければいいのか?」
「ああ、そうみたいだ。でも、『導力ネットワーク』か………何となくどんなものかは分かったような気がする。」
「通信器と違って声以外に画像や文字情報も送れるのね。話には聞いていたけど………確かに色々応用できそうかも。」
「ええ、現在クロスベルでは様々な試験運用が行われています。警察に導入されたシステムもその一環ですね。」
ランディたちの話にティオは頷いて説明をした。
「ま、ギルドでも同じ技術を試験的に導入したって話だがな。説明はそんな所だ。早速、お前達にはそこに来ている『支援要請』を達成してきてもらおうか。」
「了解しました。えっと、その後は何をすればいいんでしょうか?」
セルゲイの指示に頷いたロイドは次の指示を尋ねた。
「好きにしろ………と言いたい所だが本部での説明の後、正式な支援要請が何件か入ってくるはずだ。………そうだな。最初だし、本部への手前もあるから1つぐらいはこなしておけ。そうすりゃそこまで嫌味を言われることはねぇだろ。」
(そういう問題なのか………?)
セルゲイの話を聞いたロイドは仲間達と共に冷や汗をかいた。
「それとロイド………ついでに街案内でもしてやれ。」
「街案内、ですか?」
「これから自分達が守る街がどういった場所なのか、一通りのその目で確かめてこい。そうそう、出てすぐの所にある武器商会と、”オーバルストア”だけは訪ねておけよ?警察官としてやっていくなら今後とも世話になるはずだ。」
「なるほど………了解です。」
「それと、こいつを後でルファディエルの奴に渡しておいてくれ。」
ロイドに指示をしたセルゲイはロイドに捜査手帳とバッジを渡した。
「これは………捜査手帳と………階級を示すバッジ!?しかもこのバッジは警部………
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