第7話
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〜特務支援課〜
「さて………返事を聞かせてもらおうか。」
翌日、ロイド達を集めたセルゲイはロイド達を見回して言った。
「俺は問題ナシ。このまま厄介になりますよ。っていうか、俺を警察本部に引っ張ったのはアンタでしょうが。」
「クク、何なら一課あたりに推薦したっていいんだぞ?連中もお前の戦闘力なら欲しがるかもしれねぇしな。」
「うげ………ゴメンこうむりますよ。警備隊暮らしならまだしも、ギスギスした所はちょっとね。」
「エリィの方はどうだ?」
「私もこのままこちらでお世話になります。セルゲイ課長。改めてよろしくお願いします。」
「まあ、お前に関しては俺も予想外だったけどな………本部のお偉いさんはこの課を安全な雑用係と思って推薦してきたんだろうが………当然、そんな甘いもんじゃないのは覚悟してるだろうな?」
「ええ、それはもう。密度の濃い仕事が出来るのを今から期待しています。」
「フッ、上等だ。ティオはまあ、聞くまでもないか。」
「ええ、最初からそういう約束でしたし。それより………今日の午後、導力ケーブルの配線工事があるそうです。端末のセッティングはわたしに任せてもらっても?」
「ああ、元よりそのつもりだ。さてと―――そんじゃ残るはお前だけか。」
エリィ達の返事を聞いたセルゲイは頷いた後ロイドを見つめエリィ達もロイドに注目した。
「―――ロイド・バニングス。警察学校のカリキュラムを座学・訓練共に優秀な成績で修了―――そのまま捜査官試験に挑戦し、見事これに合格した。正直、ウチには不釣り合いなくらい真っ当すぎる人材だ。」
「……………………………」
セルゲイに見つめられたロイドは真剣な表情で黙り込んでセルゲイを見つめた。
「お前なら、どの課に行ってもそれなりにやって行けるだろう。ウチが手放したら引き取りたいって話も幾つか来てるしな。迷う余地はないんじゃねーか?」
「―――いえ。色々考えた上で決めました。セルゲイ課長。これからよろしくお願いします。」
「へへっ………」
「ロイド………」
「………………」
ロイドの返事を聞いたランディとエリィは嬉しそうな表情になり、ティオは黙ってロイドを見つめ続けていた。
「なんだよ、つまらんなぁ。もう少し悩みまくるのを期待してたんだがよ〜………」
一方セルゲイは残念そうな表情で呟き
「………あのですね。」
セルゲイの言葉を聞いたロイドは苦笑した。
「まあいい、今日一日全員休暇という形にしてやる。地獄のように忙しくなる前の最後の休暇だと思っておけ。ああ、ティオ。端末のセットだけは頼んだぞ。」
「ええ、了解です。」
「おっと………そういや忘れてたな。改めて――
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