第7話
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みを浮かべた後、興味深そうな様子でルファディエルに視線を向け
「………先に言っておくけど、私はロイドを見守る為にいるのだから、警察官として働く気はないわよ。あくまで知恵や力をこの子達に貸すだけよ。」
視線を向けられたルファディエルは静かな口調で答えた。
「えっ………課長もルファ姉の事を知っているのですか?」
一方ロイドは驚いた様子でセルゲイに尋ねた。
「クク………警察内部で奴の事を知らない警察官はいないほど、奴は知れ渡っている。恐らく遊撃士協会もルファディエルの存在は掴んでいるだろう。………しかし運が良いな、お前達。奴の知恵があれば、どんな難事件でも簡単に解決してくれるから、楽ができるぜ。しかも奴は捜査官の資格も持っているから、リーダーにもなれる。」
そして尋ねられたセルゲイは不敵な笑みを浮かべながら答え
「セルゲイ。ロイド達の成長を妨げるような事を提案しないで。」
ルファディエルはセルゲイを睨んだ。
「フッ………ちょっとした冗談だ。………まあ、そういう事ならルファディエル達の分の”ENIGMA(エニグマ)”も用意しておく。せっかく無償で警察の為に力を貸すっていうんならそれぐらいはしてやらないとな。」
睨まれたセルゲイは口元に笑みを浮かべて答えた後、ロイド達に言った。
「ありがとうございます、課長。」
セルゲイの言葉にロイドは仲間達を代表してお礼を言った。
「それにしてもティオちゃんが他に、もう一人契約していたなんてね………」
「何で昨日の戦いの時、呼ばなかったんだ?見た目はお子様だったが………ありゃ、とんでもない強さを秘めているぞ。」
一方エリィとランディはラテンニールの事を思いだして、主であるティオを見つめ
「………ラテンニールは”魔神”ですからね。彼女の力はあまりにも強すぎて、あの場で戦わせるのは不適切だと思って呼ばなかったんです。」
見つめられたティオは静かに答えた。
「ま、”魔神”!?し、信じられない………そんな凄い存在と契約できるなんて…………」
「?エリィはその”魔神”という種族がどんな種族か知っているのかい?」
そして驚きの表情で叫んだエリィに気づいたロイドは尋ね
「え、ええ………あのね、”魔神”っていう種族は――――」
エリィは頷いた後、”闇夜の眷属”の中でも”最強”を誇る種族―――”魔神”の強さや恐ろしさを説明した。
「………という種族なのよ。通常”魔神”は自分の力が上である事を示すか、よほどの事がない限り、契約は絶対に結んでくれないわ。私の知る限り”魔神”と契約している人達はみんな”英雄”と称えられてもおかしくない功績や強さを持っている人達ばかりよ。ちなみにさっき話にあったユイドラ領主―――ウィルフレ
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