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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
sts 25 「人間と戦闘機人」
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に伴う災害も発生してしまう恐れもあるため、より制限のある状態での戦闘は避けられない。短時間で片づけられることは不可能だろう。
 これに加えて、嫌な未来が数多く考えられる状況なのが現状だ。隊長陣であるなのは達も真の実力を発揮するにはデバイスが必要不可欠であり、彼女達を欠いた状態では対応できない事態が多くなってしまう。敵の無力化を行うのはそれからだろう。

〔まずはなのは達との合流を優先する。敵をどうにかするのはそのあとだ。エリオは遊撃として動きつつ、可能な限りウェンディとかいう戦闘機人の目を惹きつけてくれ。ティアナは離脱と追撃される可能性を少しでも下げるために幻影の準備を。キャロはティアナのフォローをしてやってくれ。必要になる幻影の数的にかなり負荷のある作業になるはずだ〕
〔〔〔――了解!〕〕〕
〔ショウさん、私は?〕
〔スバルは俺と一緒に前衛でノーヴェって奴をやる。だが目的はさっきも言ったようになのは達との合流だ。離脱のタイミングを逃さないためにもあまり俺の傍から離れずにフォローに徹してくれ〕
〔了解です〕

 さて、やることが決まった以上あとは実行していくだけだ。
 視線や体の向きなどから判断するにノーヴェはこちらに意識を向けている。俺への感情やスバルが捕獲対象かもしれないことを考えると、優先して狙うのは俺だろう。ウェンディは状況に応じて射撃してくるだろうが、エリオが動き始める以上そちらの対応が優先となるだろう。

「ウェンディ、黒衣の魔導剣士はあたしが潰す。手出しすんな!」
「へいへ〜い、分かったっすよ。ただ何度も言うっすけどあたしらの最優先事項は作業の完遂っす。必要だと思ったら援護させてもらうっすよ」

 そう言ってウェンディはボードを構える。それを見た俺は剣に魔力を集め、あえて目の前に居るノーヴェではなくウェンディに向かって魔力斬撃を放つ。それに気づいたウェンディはすぐさま回避行動に入ったため、魔力斬撃は壁に衝突してしまった。だがそれで構わない。

「黒衣の魔導剣士、そんな攻撃に当たるほどあたしはのろまじゃないっすよ」
「そんなの兄さんだって分かってます」

 俺の意図を汲み取ったエリオがウェンディとの戦闘に入る。フォワードの中でも最もスピードに優れているエリオならば簡単に被弾はしないだろう。故にウェンディの意識はしばらくエリオに優先して向けられるはずだ。

「てめぇの相手はあたしだって言ってんだろうが!」

 撃ち出された矢のような蹴りが近づいてくる。ノーヴェの装備はスバルと酷似しているものの彼女と違って足技の方が主体のようだ。
 ティアナ達の準備が整うまでは時間を稼ぐ必要がある。弾いて反撃すれば距離が離れる可能性が高くなる。そうなれば目に飛び込んでくる景色も多くな
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