1部分:第一章
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ぜ」
「ふうん、比佐重ねえ」
「博士の助手もしてるらしいからな」
そうしたネコ型ロボットだというのだ。そんなロボットも一緒だった。
そしてだ。その比佐重がである。今日も研究室の中で研究や開発に没頭している津波の傍に座ってだ。そのうえで尋ねたのである。
「あのですね、博士」
「何だ」
津波はパソコンに何かを打ち込みながら彼の言葉に応えた。
「何かあるのか」
「何か最近ですね」
「皆が私の話をしているのだな」
「はい、そうです」
「そうか」
その話を聞いてだ。津波は。
小さくしかも抑揚のない声でだ。こう言ったのである。
「いつものことだ」
「御気にはなされないんですね」
「興味がない」
そうだというのだ。
「そうしたことにはだ」
「そうですか」
「そうだ。だからどうでもいい」
本当にそう思っていることがよくわかる言葉の調子だった。実際に目はパソコンのモニターを凝視していて指は勤勉に打ち込みを続けている。
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