悪夢と日常
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???
ここはどこだろ?なんかふわふわ浮いている気分だ、周りは真っ暗で何も無い空間だ
通常じゃあこんな状況は現実ではありえないはずなのにここにいるのが当たり前の様に自分自身がこの場所に適応していて、なんの違和感も無い、本当にここはどこなんだろ?
「−−−−ッ−−−」
「ん?なんだ?なんか音が聞こえる、誰かの声か?」
勘違いだろうか誰かが僅かにしゃべる様な音がした、よく聞き取ろうとして耳を澄ますと先ほどより少しハッキリと聞こえた
「オマ…ガ、コ…ス、コ…ゲンソ…キョウヲ」
「え?何だって?よく聞こえないんだけど」
「コワス、コ…ス、オマエガコワス」
壊す?一体何の事なのだろうか?相手の意図を探るように考えていると突如として俺の周りに影が出来て、その中から真っ黒な人型の影が無数に出てきた
「おいおい…ウソだろ…何なんだこいつら」
180度ターンして逃げようとするが、振り向いた先にも奴らが沸いて出て来ていた、完全に囲まれている状態だ、無数に現れた黒い影はジリジリと包囲網を狭めて俺を追い込んでくる、俺との距離が残り僅かになったところで俺の前にいた影がつかみ掛かってきた
「おっと、鈍足だな、そんなんじゃ俺は捕まえれないぜ!」
かわしたついでに蹴りを一発お見舞いする、するとどうだろう、俺の蹴りは影をすり抜けて空を切った、それだけでは無く俺が影に触れた部分が真っ黒になっていた
「何??こいつらに触れると俺までこいつらみたいになるのか??」
非常にヤバイ、対抗策がないのだ、こいつらをかわして逃げようにもすり抜ける隙間がない、かといって反撃すれば俺が影にみたいになってしまう、万事休すだ
「くっ…やべぇぞ…これ…どうする…」
一体一体の速度は鈍足だが、限度があった、これ以上はかわせない、そしてついに影の腕が俺を捉えた
「クソッ!離せ!汚ねぇ手で俺に触るんじゃねぇ!」
奴らに掴まれた部分が真っ黒になっていく、腕、足、体、頭、身体の全てが俺の身体じゃなくなっていく感覚、そして俺の脳裏に浮かぶ死へのイメージ、そして俺の身体のほとんどが影になった頃、急に俺の身体が地面に吸い込まれ始めた
「ッ??止めろ!離せぇぇえ??」
俺の身体は完全に影の中に沈み落ちていった
紅魔館内
「………………ハッ」
意識がハッキリする、最初に目に飛び込んできたのは紅い色の天井だった
そうだ、俺は昨日紅魔館にたどり着きレミリアと出会い一晩泊めてもらったんだった、という事は、さっきまでのは夢だったのだろうか
「……たちの悪い夢だな、精神的に追い込まれてるのかな?」
気がつくと衣服が汗でびっしょりと濡れていた、結構キツイ悪夢を見たんだ、まあ、仕方ないか
「気持ちが悪いな
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