第2章:異分子の排除
第28話「金銀転校生」
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リッサからそう呼ぶように言われてたんだが...。」
...クラリッサの奴....!おかげでクラス内がカオスに...!
「前と同じで名前で呼んでくれ...。」
「そうか。分かった。」
秋十君は努めて冷静にラウラにそう言う。
...というか、ラウラ。そう言う所純粋だよな...。
「...あー、秋十君。冷静に対処できたのはいいんだけど、少し遅かったみたいだ。」
「.....あ。」
周りを見れば、勝手な推察が飛び交っていた。
“もう一人妹がいたの!?”とか“でもドイツ軍に...”とか、色々囁かれている。
「む...?なにやら周りが騒がしいが...。」
「...とりあえずラウラ。クラリッサの言う事は全て鵜呑みにするなよ...?」
「...?よく分からんが、了解した。師匠。」
....おい。...おい待て。
「...一応聞いておくが、なんで“師匠”?」
「教官と同じような存在だからな。だが、“教官”は教官だけ。なら、他の呼び方として“師匠”と呼ぶことにした。...なにか問題が?」
...一度、常識とか叩き込んだ方がいいか?
「うーむ...あんま俺って“師匠”って柄じゃないけどな...。とりあえず、誤解されなければいいか...。」
もう遅いけど。周りなんか“兄妹で師弟関係!?”だの騒いでるし。
「ええい、静まれ!!」
再度、千冬の怒号が飛び、クラスは静かになる。
「この後、着替えて第二グラウンドへ集合、二組と合同で模擬戦闘を行う、解散!」
静かになった所で、千冬はそう指示する。
もちろん、モタモタする訳もなく、皆が一気に準備に取り掛かる。
「織斑、篠咲兄弟。デュノアの面倒を見てやれ。同じ男子だろう。」
「了解。」
「じゃ、ラウラ。また後でな。」
「うむ。」
短く会話をして、俺達はデュノアの下へと駆けよる。
「えっと、君達が...。」
「悪い、挨拶してる暇はないんだ。」
デュノアは挨拶しようとするが、それを遮って、俺達は廊下へ出る。
「おい!待てよ!!」
「お前は自力で何とかできるだろう!」
織斑が置いてけぼりになりかけたが、まぁ、放っておく。
そういや、地味にラウラが織斑に敵意向けてたな。
「ちょ、ちょっと、いきなり急いでどうしたの!?」
「悪いな。俺達男子は使われてないアリーナの更衣室で着替えないとダメなんだ。だから、急いで行かなければ間に合わない。男子同士の交流はまた後だ!」
口早に説明し、廊下を曲がる。...しかし。
「...さすが...女子ですね...。」
「噂が広まって、既に来て
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