暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第28話「金銀転校生」
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事欠かないな..。)」

  なにも噂の事だけでない。一部ではISスーツのデザインとかで会話している所もあった。

「あ、そう言えば桜さんのISスーツって...。」

「もちろん、うちの会社のだ。最近は普通に服として着れるのも開発してるっけ。」

  その話題について俺も近くの女子に聞かれたので、答える。
  機能かデザインを優先するとかで派閥があるらしいな。そういや。
  束も、一介の女性だから、デザインには少々気に掛けてるらしいし。

「普通の服でって...結構凄い事じゃない?」

「...まぁ、うちの所はそういうのにチャレンジする傾向が多いからな...。」

  ジェイルさんとか、グランツさんとかな。

「デザインか機能を優先するかでよく揉めるなら、両方兼ね備えていればいいんじゃね?っていうのが、うちの開発スタンスだしな...。」

「でも、そう簡単にはいかないんじゃ?」

「そりゃあな。ま、ISの本来の用途を考えれば優先するのは機能だろう。」

  デザインを優先して宇宙に行った所で...な?

「あれ?そういえばあっきーは?」

「ちょっと四組の方に行ってる。もうすぐ...お、戻ってきた。」

  秋十君が教室の後ろのドアから入ってくる。
  ついでに言うと、前の方からは織斑が入ってきていた。

「ふぅ、間に合いました。」

「遅かったな。何があったんだ?」

  席に座る秋十君に、俺がそう聞く。

「マドカに色々聞かれてまして...。なんか、トーナメントに優勝したら〜っていう...。」

「あー、このクラスでも騒ぎになってるな....。」

  ...と、そこで山田先生が入ってきて、ISスーツについて話していた女子にスラスラと説明している。
  やはりちゃんと先生してるんだなと思ったが、またもやからかわれてた。
  ...うん、まぁ、親しみやすいのは分かるが、先生に渾名はやめとけ...。

  まぁ、そんな事があったけど、SHRが始まり、皆席について静かになる。
  千冬が今日から始まる実戦訓練とか、ISスーツの注文とかについて説明する。
  ...だがまぁ、忘れたら水着で、それすら忘れたら下着ってのは...。
  まぁ、忘れなければいい話だし、そんな事にはならないだろう。

「今日はなんと、転校生を二人も紹介します!」

  千冬の連絡事項が終わり、次に山田先生がそう言う。その言葉で少しざわめく。
  少しだけなのは、やはり千冬がいるからだろうな。本来ならもっと騒がしいだろう。
  ...っと、入って来たか。

「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。皆さん、よろしくお願いします。」

  金髪にアメジストの瞳の人物が
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