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銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第百三話 同じ道
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ではなくなります。後は侯にそれを認めさせれば良い」
認めさせれば良い……。認めれば否応無く改革を受け入れざるを得ない、そう言う事か。問題は同盟に勝てるかだ。私はヴァレンシュタイン司令長官を見た。勝てるのだろうか?
「勝てますよ。そのために努力しています」
思わず、彼の顔をまじまじと見てしまった。私の心の内を読んだのだろうか?
「如何です。私に協力してもらえますか? 決して楽な道ではないでしょう。しかし夢を夢で終わらせたくないと思っているなら私と同じ道を歩いてください」
同じ道……。これまでは改革を唱えても誰も振り向いてくれなかった。何のために改革を唱えるのか分らなかった。受け入れられない改革案に何の意味がある? しかし目の前の男がそれを終わらせようとしている。
私はブラッケを見た。ブラッケも私を見返してくる。言葉は要らなかった。私達の夢が実現するかもしれない。彼が次の戦争に勝てるかどうかは分らない。だが夢が実現する可能性がある。それだけで十分だった。
「勝てるかな」
呟くようなブラッケの言葉が私を回想から現実へ引き戻した。
「大丈夫だ。ヴァレンシュタイン司令長官は勝つさ」
そう、彼は勝つ。そして私達の夢を現実に変え新しい世界を見せてくれるに違いない。新銀河帝国、宇宙を統一する唯一の星間国家……。
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