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Eipic5先駆者と悩める少女〜Dragon Tamer〜
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。でも、きっとあたしが今まで居た部隊の人たちも、今のあたしのような感じ・・・だったのかな、って・・・。ルシル一尉やルミナ二尉は、自分が恐れられてどう・・・感じますか・・・?」
キャロがおずおずと訊いてきた。俺とルミナは顔を見合わせて、強大な力を持つゆえに畏怖されてきたことに対する考えを伝えることにした。
「私だって最初は恐がられたものだよ。局でも教会騎士団でも、ね。触れた物を例外なく分解するスキル。異常ここに極まれりだしね。けど、結果をきっちり残していけば必ず受け入れられる。認めてもらうためにはやっぱり結果が必要だと思う」
「結果・・・」
「キャロ。望もうと望まないと強い力を持ってしまった以上、責任が付き纏ってくる。力を持つ者ゆえの責任だ。強い力は恐れられるものだ。だが、だからと言って自分まで恐れて疎ましく思ってはダメだ。それは責任放棄。どれだけ優れ、どんな素晴らしい事が出来ようともそれは暴力になる」
6歳の少女に背負わせるにはまだ早すぎるものだ。しかし俺とルミナの言葉が少しでも早くキャロに自信を持たせてやることが出来れば、それに越したことはない。
「だからキャロ。まずは自分の力と向き合おう。一番の早道は意味を持たせる、というのが良いかもしれない。俺は、守りたいものを守り、救いたいものを救う、その信念でこの力をコントロールしている」
「力に、意味を・・・持たせる・・・」
「うん。少しずつでも良いよ、キャロ。いつかあなたが守りたい人のために、恐ろしいかもだけど竜使役をコントロールしていこう。その時までどれだけ恐がられようとも、あなただけは信じてあげて。自分の力を。絶対に君の為になると思うから」
「・・・はい」
こうして俺たちの特務三課としての任務は完了した。ビアンカへと帰艦後、帰還報告を済ませた隊員たちは本局に到着するまで自由時間となった。そういうわけでキャロの相手をアイリとルミナに任せている中・・・
「あ、フェイトか。ルシルだけど、君に折り入ってお願いがあるんだ」
俺はフェイトにキャロのこれまでの経緯を伝えた。するとフェイトは『判った。引き受けるよ♪』喜んでキャロを引き取ると答えてくれた。あとはキャロに、フェイトの事を伝えるだけだな。
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