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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic5先駆者と悩める少女〜Dragon Tamer〜
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そんなところに自分が呼ばれたことに疑心を抱いていた。しかし1つだけ理解していることもあった。少女の元に届いた辞令に記された任務内容は、とある管理世界での内戦を鎮圧するというものだった。つまり相手を制圧する戦力が必要になる。なら自分が呼ばれた理由は1つ、竜使役による戦力を充てにされている、と。
「キュクルー・・・」
「フリード・・・。ありがとう、心配してくれて」
少女の側を飛んでいた飛竜・フリードリヒ――愛称フリードが不安げな鳴き声を上げて、彼女の頬に頬擦りした。少女は気遣われていると判り、そっとフリードの頭を撫でた。そんな少女とフリードが目的地に近付くにつれ、少女と同じ方へ向かって歩いている緊張した面持ちの局員たちの姿が多くなってきていた。
(見られてる・・・)
若くても20代後半からの男性局員ばかりの廊下に10歳にも満たない少女、さらに飛竜を連れているということで自然と周囲の視線が少女たちに集まる。しかも少女をチラチラと見ながらヒソヒソと小声で何かを話している。
いよいよ居心地が悪くなってきたところで、少女たちの目的地である本局艦船ドック・第8待合室に到着した。待合室と呼称ながらもある種の会議室のように長机が幾つも2列縦隊で並んでいる。続々と好きな席に座っていく男性局員たちに続く少女は、一番後ろの隅っこの席に着いた。
「あ〜あ〜。なんでこうなるかな〜」
少女が俯いて机の表面をぼんやりと眺めているところに、少女とは別の幼い女声での愚痴が待合室に響いた。少女もその声に反応して顔を上げ、入口の方へと目を向けた。
「まぁこれも仕事だ。みんなとの
買い物
(
やくそく
)
はまた今度な」
「ちぇー」
そこには真っ白な長髪、水色の瞳をした少女と、銀色の長髪、蒼と紅の瞳をした青年が居り、白髪の少女は何やらご立腹の様子で、青年はそんな彼女を宥め続けている。その2人に続いて「ほらほら、入った入った」もう1人、ローズピンクの長いポニーテール、エメラルドグリーンの瞳をした少女が入って来た。待合室がざわざわと騒然となる。
「空戦SSランクのルシリオン・セインテスト一等空尉・・・」
「それにパラディンでもあるアルテルミナス・マルスヴァローグ二尉・・・」
「リンドヴルムを潰した部隊の内の2人じゃないか・・・!」
「今回の任務、終わったも同然だろこれ」
管理局の中でもトップクラスの実力者とされる内の2人、ルシリオンとアルテルミナスが部隊に呼ばれたと知った他の局員たちは勝利を確信した。しかし少女は管理局に保護されてから間もないため、彼らの異常性を知らないこともあってただ「綺麗な人たち・・・」という感想しか出なかった。
「え〜っと、おっ、 向こうの席が空いてるね」
「え・・・?」
アイリが
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