第6話
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るんだ?よかったら送って行くよ。」
静かな表情で頷いた後、提案した。
「ああ、へーきへーき。西通りだからすぐ近くだしさ。」
「えっと、ボクは住宅街の方だけど平気です。その、お姉さんや天使様達にもよろしく伝えといてください。」
「ああ、伝えておくよ。2人とも、気を付けて帰れよ。」
「おう!」
「それじゃ、さようなら!」
ロイドの言葉に笑顔で頷いた2人はロイドから去って行った。
「ハハ……俺も単純だなぁ。あんなお礼ひとつでこんなに気分が晴れるなんて………要は、自分自身の気持ちの持ち方しだいか………」
子供達を見送ったロイドは苦笑した後、迷いがなくなった表情になった。
―――いいか、ロイド。男だったら、目の前のものに体当たりでぶつかってみろ。てめえの心で、てめえだけの真実を掴みとってやるんだよ。そうすりゃ、てめえが何をしたいか見えてくるはずだ。
「…………………うん、そうだよな。」
そして今は亡き兄の言葉を思い出したロイドは静かに頷き、振り返って特務支援課の分室ビルを見つめ
「まずはぶつかってみないと何もわからないか………」
静かな表情で呟いた後ビルの中に入って行った。すると1階に備え付けてある通信器のベルが鳴っていた。
「通信器のベル………?…………はい、もしもし。えっと………こちらクロスベル警察、特務支援課・分室ビルです。」
「――――ロイド?その声はロイドね?」
ベルに気づいたロイドが通信器を取って話し始めると女性の声が聞こえて来た。
「なっ………セシル姉か!?」
女性の声―――セシルの声を聞いたロイドは驚いた。
「はあ、よかったぁ………警察の方に連絡したらこちらの番号を教えてもらったの。『特務支援課』だったかしら。そういう部署に配属になったのね?」
「あ、いや………まだ正式じゃないけどさ。それよりも、ごめん。本当はすぐにでもセシル姉に挨拶しに行きたかったんだけど………」
「ううん、気にしないで。私の方こそ、あなたを駅まで出迎えるべきだったのに………」
「それこそ気にしないでよ。ルファ姉も一緒にいるから大丈夫だし。それに仕事、忙しいんだろ?休暇が取れた時でもいいからさ。」
「ううっ、ロイドが冷たい………せっかく3年ぶりに再会するお姉ちゃんに対してなんて素っ気ないのかしら………………ルファディエルばっかりに構って酷いわ………ロイドの最初の”お姉ちゃん”は私なのに………」
「ああもう………何とか時間を作るからさ。それと、おばさんたちには明日にでも挨拶しに行くよ。」
(ふふ………ロイドに甘いところも相変わらずね………)
(かかかっ!常にロイドを甘やかしているお前がよくそんな台
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