第5話
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自室を出たロイドはまず、ランディの部屋に向かい、扉をノックした。
〜夜・特務支援課〜
「………ん、誰だ?」
「ロイドだけど、ちょっといいかな?」
「おお、いいぞ。遠慮なく入ってくれよ。」
「それじゃ、お邪魔するよ。」
ランディの返事を聞いたロイドはランディの部屋に入った。
「あ………」
ロイドが部屋に入ると、荷解きを終え、ソファーに座っているランディと、傍に浮いているエルンストがいた。
「あんたは………そういえばあんたがルファディエルとギレゼルを従えている奴だったな………」
「ようこそ、俺様の城へ。お前さんの方も荷ほどきは終わったのか?」
ロイドに気づいたエルンストは興味深そうな様子でロイドを見つめ、ランディはロイドに尋ねた。
「い、いや………まだだけど………――――どうやらランディはもう結論が出てるみたいだな?」
「ああ、配属を辞退するって話か。ま、デスクワークは少なそうだし気楽そうなのも性に合っている。職場と住む場所が一緒なのもラクで良さそうだしこのまま厄介になるつもりだぜ。」
「そうか………」
「お前の方はさすがに迷ってるみたいだな?せっかく取った捜査官の資格を無駄にしたくないってところか。」
自分の答えを聞いて頷いたロイドの様子を見たランディは尋ねた。
「はは………それもあるけどね。それ以上に、目指している目標から遠ざかっていきそうな気がして………」
「目指している目標………?」
「いや、まあ………大したことじゃないんだ。そういえば………ランディはどういう経緯でここに配属されたんだ?俺たちより年上だけど………警察学校は出てないんだよな?」
そして尋ねられたロイドは苦笑しながら答えた後、尋ね返した。
「ああ、その通りだが。うーん、俺がここに配属された経緯ねぇ………――――本当に聞きたい?」
ロイドに尋ねられたランディは頷いた後、真剣な表情で尋ね
「あ、ああ。差し支えなければだけど。」
尋ねられたロイドは戸惑いながら頷いた。
「そこまで言うなら仕方ねぇ。実はな――――」
ロイドの答えを聞いたランディは答えようとしたが
「簡単に言えば警備隊をクビになったんだよ。」
「へっ!?」
「あのな………せっかく話そうとした所、勝手に話すなよな………」
エルンストが先に答え、答えを聞いたロイドは驚き、ランディは疲れた表情で溜息を吐いた後、気を取り直して説明を再開した。
「いや〜、前の職場で複数手を出したのがバレてさ。あやうくクビになりかけた所をオッサンに拾ってもらったんだよ。これも女神達のお導きってところかねぇ。」
「ん?………………」
「………えっと…
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