第5話
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そしてティオに突っ込まれたロイドは呻いた後複雑そうな表情で考え込んだ。
「…………………」
一方ティオは考え込んで呟いているロイドの様子を黙って見つめていた。
「ティオ………?」
ティオの様子に気づいたロイドは尋ね
「………少し疑問に思っていましたけど………ルファディエルさん………でしたか。ロイドさんは彼女に対して、同じ異種族と契約している私達とは違って、特別な接し方をしているんですね。」
尋ねられたティオは尋ね返した。
「え?あ、ああ………ルファ姉とは数年前からだけど本当の家族のように接して一緒に暮らしているからな………俺にとってはかけがえのない大切な姉さんだよ。」
(フフ、私にとっても貴方は大切な弟よ、ロイド。)
(クッ………ルファディエルばかり贔屓してズルいぞ、ロイド!我輩、その内嫉妬するぞ♪)
ティオの疑問を聞いたロイドは頷いた後微笑みを浮かべて答え、ロイドの答えを聞いたルファディエルは微笑み、ギレゼルは悔しがった後口元に笑みを浮かべた。
「………”家族”……ですか…………」
「ティオ?どうしたんだい?」
「………いえ。それよりラグタスが彼女に話があるとの事で、申し訳ありませんが、ルファディエルさんをこの場に呼んでもらってもいいですか?――――ラグタス。」
「了解。――――ルファ姉。」
そしてティオとロイドはそれぞれラグタスとルファディエルを召喚した。
「……久しいな、ルファディエル。お前もこの世界に飛ばされていたとはな………」
「………はい。それも並行世界の将軍がこちらに来ているとは、私も予想していませんでした。」
「………何だと?」
ルファディエルの話を聞いたラグタスは眉を顰め、ルファディエルはラグタスに事情を説明した。
「………そうか。お前は我が知るルファディエルではないのか………しかし話を聞いていて気づいたが我等の運命を左右するのはあの仙崎秀哉達だったとはな………もしかすれば、我の世界のお前も悪魔達との因縁を断ち切る為に仙崎秀哉を味方に取り込もうと、奴らを支配下に置く為に戦いを挑んだのかもしれんな。」
「………かもしれませんね。それにしても………天使や悪魔の軍勢と対等以上に戦い続けるとは………フフ、秀哉には私の予想以上の”英雄”の資質があったようですね………」
「そしてメヒーシャは仙崎秀哉の”守護天使”になり、奴と結ばれた………か。フ………つくづく我の知るメヒーシャとはかけ離れているな………」
ルファディエルとラグタス、2人はそれぞれ口元に笑みを浮かべた後
「お前にとってはエルンストと共に戦う事に抵抗があるかもしれんが………こうなるのも運命だったかもしれん。互いの守るべき者達の為に共
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