第5話
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意外と義理がたいし、他人に危害を与えるような奴じゃないから、そんなに邪険にすることはないと思うよ?」
ロイドは苦笑した後メヒーシャをなだめようとし
「我輩、こう見えて恩を感じる珍しい悪魔だからな。そっちの娘にメヒーシャちゃんが尽くしているように、我輩もロイドに尽くしているって訳よ!これからは同じ尽くす者同士仲良くしようぜ?かかかっ!」
ギレゼルは陽気な様子でメヒーシャを笑いながら見つめた。
「フン!悪魔が恩を感じるとは笑わせてくれる!………もしよからぬ事を考えたその時、我が斧槍の錆にしてくれる!その事を忘れるな!」
そしてメヒーシャは鼻を鳴らした後ギレゼルを睨み
「その時は私も貴方を滅するつもりだから、覚悟しておきなさい。」
メヒーシャに続くようにルファディエルもギレゼルを睨み
「かかかっ!心配しなくても我輩、ロイドがどんな面白い人生を歩むのかに興味があるから、他の事を考えるつもりはないぜ♪」
睨まれたギレゼルは陽気な様子で答え
「………勝手に人の人生を面白いと決めつけるのはやめてくれ………」
ロイドは疲れた表情で溜息を吐いた。
「フフ………色々と大変そうね。」
一連の流れを見守っていたエリィは微笑みながらロイドは見つめ
「………まあ、それなりの時間を共にいるから慣れているから大丈夫だよ。」
見つめられたロイドは溜息を吐いて答えた。
「さてと――――俺達はこれで失礼するよ。ルファ姉、ギレゼル。」
「ええ。」
「あいよ。」
そしてロイドはルファディエルとギレゼルを自分の身体に戻らせ
「おやすみ、エリィ。」
「おやすみなさい、ロイド。」
エリィの部屋から退出し、ティオの部屋に向かった。ティオの部屋に向かい、ドアをノックしたが返事は返って来なかったのでティオの部屋に入るのは止め、一端外に出る為に一階に降りるとそこには何かの導力装置の周囲を動き回って何かをしているティオがいた。
「ティオ………何やってるんだ?」
「………ロイドさん。見ての通り、端末のチェックをしていました。」
「端末って………それのことか?」
ティオの話を聞いたロイドは組立中の導力装置に視線を向けて尋ねた。
「ZCFのカペルシステムを財団で改良した汎用端末です。警察本部から導力ネットワークを通じて情報を受け取ることが可能です。」
「へ………?ちょ、ちょっと待て。いきなり訳がわかんないぞ。」
「………そうですね。ロイドさんは『導力ネットワーク計画』についてどこまでご存知ですか?」
「『導力ネットワーク計画』…………雑誌の記事でたまに見るけどちゃんと理解はしていないな。確かエプスタイン財団が提唱してるとか何とか………
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