第5話
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ら。」
エリィは微笑んだ後、表情を戻して答えた。
「そうなのか………確かエリィは、警察学校には行ってなかったんだよな?どういう経緯で警察に?」
「うーん………ありていに言うと社会勉強ね。ちなみに入る時の試験は筆記と射撃だったんだけど………どちらも満点だったから断りきれなかったみたいね。」
「な、なんか聞けば聞くほど俺の場合とは違うような………」
エリィの話を聞いたロイドは冷や汗をかいた後引き攣った笑みを浮かべた。
「あら、あなただって新人で捜査官資格を取ったのは珍しいんじゃないかしら?やっぱり事情があるんでしょう?」
「………それは…………」
エリィに尋ねられたロイドは答えようとしたが
「ふふっ………ここから先は、正式な同僚になってからの方がよさそうね。」
「ああ………そうだな。悪い、気を遣わせたみたいだ。」
エリィに制され答える事を中断した。
「いえいえ。でも、私個人の意見で言えばあなたが居てくれた方が嬉しいかな。」
「えっ………」
「まあ、お互い新米だからまだまだな所もあったけど………今日だって、慣れない状況でもリーダーとして頑張ってくれたし。指示も的確だったから私も安心してサポートできたもの。それにあの時魔獣に囲まれた時の判断は見事だったわ。」
「はは………そういってくれると助かるよ。でもあの判断ができたのはルファ姉のお蔭だよ。」
「ルファ姉………あの女性の天使の方ね。メヒーシャ、確か貴女、あの天使の方に用があるって言ってたわよね?」
「………ああ。ロイドと言ったな。ルファディエル様を呼んでくれないか。」
「わかった。―――ルファ姉!」
エリィに促されたメヒーシャの言葉に頷いたロイドはルファディエルを召喚した。
「………久しぶりね、メヒーシャ。」
「ハッ!まさかルファディエル様達もこの世界にいるとは思いませんでした。……私とギレゼルがあの場に残った後、ルファディエル様達は無事、脱出できたのでしょうか?」
ルファディエルに話しかけられたメヒーシャは敬礼をして答えた後尋ねた。
「………残念ながら今の私は貴女が知る”私”ではないから答えられないわ。」
「?一体それはどういう事ですか………?」
そしてルファディエルは不思議そうな表情をしているメヒーシャに事情を説明した。
「並行世界がまさか存在していたなんて………」
事情を聞いていたエリィは驚き
「……悪魔達を駆逐した世界のルファディエル様………ですか。それもあの人間達と私やラグタス将軍達が協力して、魔王セルベルグを滅するとは………正直、信じられない思いです。」
メヒーシャは静かに答えた後、戸惑った様子でルファディエルを見つめた。
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