第5話
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たい事があるわ。…………私がいた世界では私達に敗れて死んだはずの貴女がこうして目の前にいるという事はギレゼルと同じ、並行世界の貴女だと私は推測しているけど………」
視線を向けられたルファディエルは静かな表情で答えた後エルンストを睨み
「へっ!?」
「並行世界?何の話だ??」
「ふーん、あたいがねぇ………どういう事だい?」
ルファディエルの話を聞いたロイドは驚き、ランディは首を傾げ、エルンストは興味ありげな様子でルファディエルに尋ねた。そしてルファディエルは自分の事情やギレゼルの事情を説明した。
「……なるほどねぇ………だったらあんたの推測通りあたいはあんたの世界の”あたい”じゃないさ。話を聞いていて気づいたがあたいは多分、そのロイドとかいう人間に従うギレゼルと同じ世界の”あたい”だよ。」
「何が何だか、サッパリわかんねぇだが………」
「ハハ、俺も半分も理解できていないよ………」
事情を聞き終えたエルンストは頷き、ランディは疲れた表情で溜息を吐き、ロイドは苦笑していた。
「クク………あたいからもあんたに聞きたい事がある。あんたの世界のあたいを殺したのは誰だい?」
一方エルンストは不敵な笑みを浮かべてルファディエルを見つめ
「………………激闘の末、貴女を討ち取ったのはラグタス将軍よ。」
見つめられたルファディエルは考え込んだ後、静かな表情で答えた。
「………クク………ハハ………あっはははは!そうかい!奴にあたいが殺されたのかい!それはさぞかし、満足な死だったろうね!そんな死を迎えられたあんたの世界のあたいが羨ましいよ!」
ルファディエルの話を聞いたエルンストは大声で笑った後、不敵な笑みを浮かべた。
「はあ??」
「………異なる世界とはいえ、自分が殺された事に何も思わないのか?」
エルンストの様子を見たランディは首を傾げ、ロイドは驚きの表情で尋ねた。
「クク………あたいを討ったのがラグタス以外だったら話は別だったが奴なら満足さ。奴を殺していいのはあたいだけで、その逆もそうさ。」
「………世界が違っても、やはり貴女は貴女ね…………先程の戦いのラグタス将軍との会話から予測すると、どうやらあのラグタス将軍は貴女の世界のラグタス将軍のようね………貴女もギレゼル達のように私達を逃がすためにその身を犠牲にしたのかしら?」
不敵な笑みを浮かべて語るエルンストを呆れた様子で見つめたルファディエルは真剣な表情で尋ねた。
「ああ。ラグタスが残ると言い出したからね。だったら、あたいが共に残るのが当然の流れだろう?」
「…………そう、ラグタス将軍も………興味深い話が聞けたわ………一応礼を言っておくわ。」
エルンストの話を聞いたルファディエルは考え
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