第4話
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ロイド達が外に出ると一人の女性がアリオス達にカメラを向け、写真を何枚も撮っていた。
〜クロスベル市・駅前通り〜
「なんだ………?」
女性の行動に気づいたロイドは不思議そうな表情で女性を見つめていた。
「いや〜、アリオスさん!またしてもお手柄でしたねぇ!ずさんな市の施設管理の下、危機に陥ってしまった少年たちを鮮やかに救出した手際のよさ………!最新号にバッチリスクープさせてもらいますから!」
「すっげええ!オレたち雑誌に載っちゃうの!?」
「で、でもそれって、何かうれしくないような………」
女性の話を聞いたリュウは興奮し、アンリは表情を引き攣らせた。
「………グレイス。あまり騒ぎ立てないでくれ。確かに市の管理も問題だがこの子達の行動にも問題がある。偏った記事には感心しないぞ。」
一方アリオスは冷静な表情で答えた後、静かに女性―――グレイスを睨んだ。
「いえいえ、あくまで読者のニーズに応えているだけですから♪――――それに今回は面白いゲストもいるみたいですし。」
アリオスの注意にグレイスは悪びれもない様子で答えた後、口元に笑みを浮かべてロイド達を見つめ
「!?」
グレイスに見つめられたロイドが驚いたその時
「クロスベル警察の未来を背負う『特務支援課』初めての出動!しかし力及ばず、いつもと同じように遊撃士に手柄を奪われるのだった!ああ、未熟さを痛感した若者たちは果たしてこの先に待ち受ける数々の試練を乗り越えられるのか!?」
グレイスはロイド達に近づいて何枚も写真を取ながら言った。
「な、なにを………」
(………出るタイミングが悪かったわね………)
(好き勝手言ってくれるね〜………あの人間が出てこなくても、我輩達なら一瞬で片付けられたぜ?)
グレイスの言葉を聞いたロイドは戸惑い、ルファディエルは溜息を吐き、ギレゼルはグレイスを見つめながら呟いた。
(おいおい………一体なんだってんだ?)
(マスコミの人間みたいですけど………)
(………どうやら”クロスベルタイムズ”の記者の人みたいね。)
一方ランディたちは小声で会話をしていた。
「――――彼らに関しても決めつけはあまり感心しない。一応、この子たちを最初に助けたのは彼らだ。まあ、ツメが甘かったようだが。」
「!!」
「あらら、やっぱりそうなんだ。ま、記事で色々書くと思うけどあんまり気にしないでね?お姉さんからのエールだと思ってこれからも頑張ってちょうだい。」
そしてアリオスの言葉を聞いたロイドは目を見開き、グレイスは溜息を吐いた後ロイド達を見つめて話し、アリオスに振り返り
「――――それで、アリオスさん。一度、独占インタビューをですね。
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