第4話
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「ああ、正確には寮じゃないぞ。」
「へ………」
「正確には、クロスベル警察『特務支援課・分室ビル』だ。そこの2階と3階がお前達の部屋になっている。」
その後セルゲイとの通信を終えたロイドはエリィ達と共にセルゲイに教えられた場所――――中央広場にある雑居ビルに向かい、到着した。
「ここは………あの雑居ビルじゃないか。」
「なんだ。ずいぶんボロイ建物だな。あっちのデパートと比べると古ぼけて見えるっていうか………」
「築30年………取り壊し間近って感じです。」
「………本当にここが『特務支援課』の分室なの?」
「あ、ああ。間違いないとは思うけど………」
雑居ビル―――特務支援課の分室を目の前にロイド達が話し合っているとドアが開き
「おう、遅かったな。」
セルゲイが現れた。
「セルゲイ課長………」
「とっとと中に入れ。この『特務支援課』がどういった部署なのか………お前達の疑問の全てにちゃんと答えてやるからよ。」
そしてセルゲイに促されたロイド達はビル内に入って行き、課長室でセルゲイから説明を受けた。
〜夜・特務支援課〜
「市民の安全を第一に考え、様々な要望に応える部署………!?」
説明を聞き終えたロイドは驚きの表情で叫び
「そう、それが新たに設立された『特務支援課』の行動方針だ。市民の生活に密着できるよう、こんな街中に分室も用意された。クク、なかなか合理的だろう?」
セルゲイは静かに頷いた後口元に笑みを浮かべた。
「で、でもそれって………!」
一方ロイドは慌てた様子になり
「完全に遊撃士協会の真似っていうか………」
「ありていに言えば、パクリですね。」
「だよなぁ。」
エリィは疲れた表情で、ティオは呆れた表情で呟き、ランディは溜息を吐いて頷いた。
「知っているかもしれんが、現在、このクロスベルにおいて遊撃士協会の評判は大したもんだ。A級遊撃士アリオス・マクレイン―――”風の剣聖”なんて呼ばれているあの男に加えて、かなりの実力者がクロスベル支部に常駐している。それが警察のお偉方にとって何を意味するかわかるか?」
「そ、それは………」
「警察とギルドとの比較評価と組織としての問題点の指摘………更には自治州政府への批判に繋がっているんですね。」
そしてセルゲイに尋ねられたロイドは答え辛そうな表情になり、エリィが複雑そうな表情で答え
「なるほど、そういう事か。要はギルドのお株を何とか奪って人気取りをしようって肚なわけだ。」
「………なんか露骨ですね。」
(ククク………いいねぇ!あたいは賛成だよ、その”奪う”という考えは!)
ラ
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