第4話
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う、そうだな。部下が一人も居なくなればあの疫病神だって動きようが………それに一時的にこっちに配属されるユイドラの令嬢達も状況を知れば、奴の部署を離れるしな………」
そして独り言を終えたピエールはロイド達に振り向いて予想外な事を言った。
「君達、悪い事は言わない。『特務支援課』への配属を一両日中に辞退したまえ。」
「えっ………!?」
「おいおい………どういうことっスか?」
「………意味不明です。」
ピエールの予想外な提案を聞いたロイドは驚き、ランディは目を細めて尋ね、ティオはジト目で呟いた。
「どういう事も、そのままの意味だ。どうせ半年も保たない部署だ。絶対に出世の役には立たないぞ。それどころか、問題に巻き込まれて経歴を汚す可能性もある………バカバカしいとは思わないかね?」
「……………………」
ピエールの話を聞いたロイド達はそれぞれ黙り込んだ。
「ロイド君は捜査官志望だったか?ならば捜査課のどこかに回そう。他の者も、それぞれ適性に合った新しい配属先を用意しておく。なに、悪いようにはしない。一晩じっくり考えてみたまえ。」
その後ロイド達は副局長室を退室し、ロビーに戻った。
「…………………………」
「やれやれ………何か妙なことになったな。しかし配属を辞退しろと言ったって………」
ロビーに戻ったロイドは複雑そうな表情で考え込み、ランディは溜息を吐き
「どうやら警察内部でも色々とあるみたいね………噂程度には聞いていたけど。」
「………そうですね。これでは約束が違います。」
エリィは疲れた表情で溜息を吐き、ティオは静かに呟いた。
「あら、約束って………?」
「………いえ、こちらの事です。それよりもセルゲイ課長はどちらにいるんでしょう………?」
「そういや、そうだぜ。課題を出すだけ出しておいて出迎えもナシってのはどういう事だ?かわりに嫌味な副局長ってのにネチネチ絡まれちまうし………」
ティオの疑問に頷いたランディは溜息を吐いた後、元気がない様子のロイドに気づいた。
「なんだよ、ロイド。元気ないじゃないか?」
「配属を辞退しろっていうのがそんなにショックだったの?」
「ああ、いや………何だから思ってた場所とずいぶん違っていたからさ………」
ランディとエリィに尋ねられたロイドは溜息を吐いて答え
(………まあ、警察学校で教わった仕事場とずいぶん違うから、戸惑うのも無理ないわ………)
「??」
「んー……………?」
「………………」
ロイドの様子を見たルファディエルは溜息を吐き、エリィ達はそれぞれロイドを見つめた。するとその時
「よお、新人ども。災難だったみてぇだなぁ。」
年配
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