第2話
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て………そ、それで………」
エリィに尋ねられたアンリは気まずそうな様子で答え
「なるほど、あのマンホールから入って来ちまったわけか。」
「………あの入口はデータベースに追記する必要がありそうですね。」
アンリの答えを聞いたランディとティオはそれぞれ頷いた。
「ちょ、ちょっと待った!『ボクたち』っていうことは………他の子も一緒に入ったのか!?」
一方アンリのある言葉を聞いたロイドは真剣な表情で尋ねた。
「あ………!」
そしてロイドの疑問を聞いたエリィは驚きの声をあげ
「は、はい………友達のリュウが一緒に冒険してみようって………で、でも………途中でコワイ魔獣が見つかって逃げてるうちにはぐれちゃって…………うううっ………」
アンリは頷いて説明した後、再び涙を流し始めた。
「そうだったの………―――ねえロイド、どうする?」
アンリの話を聞いて頷いたエリィは真剣な表情でロイドに指示を仰ぎ
「そうだな………――――時間がない。この子と一緒に奥まで行こう。」
指示を仰がれたロイドは結論を出した。
「………いいんですか?その子を先に脱出させなくて。」
「いったん二手にわかれて捜索を続けるって手もあるぜ?」
ロイドの結論を聞いたティオとランディはそれぞれ尋ねた。
「とにかく一刻も争う。いきなり戦力分散するのもあまり得策じゃないだろう。………エリィ。この子の守りを頼んでいいか?」
尋ねられたロイドは答えた後、エリィを見つめて尋ね
「ええ、任せておいて。もし魔獣と戦闘になっても私がこの子に近づかせないわ。」
尋ねれたエリィは頷いて答えた。
「―――アンリ。こらからお兄さんたちは君の友達を捜しに行く。ここにいたら君も危ないからできれば付いてきて欲しいんだ。……どうだい?」
「う、うん………ボク、リュウのことが心配だし、一緒にいきます………!」
「よし、いい子だ。」
アンリに確認して頷いたロイドはエリィ達に言った。
「護衛対象を守りながらの捜索だ。今まで以上に慎重に進んでいくことにしよう。(……いざとなったらルファ姉達に頼むか………)」
「ええ………!」
「………了解です。」
「そんじゃ、もう一人のワンパク小僧を捜すとしますか。」
その後アンリを連れたロイド達は探索を続け、最下層に到着した。
「く、くるなよ〜っ!うわあん、助けてえぇっ!女神さま〜っ!」
最下層の広い部屋に入ると子供の悲鳴が聞こえ、悲鳴が聞こえた方向を見ると魔獣に囲まれた子供がいた。
「あっ………!」
「リュウ………!」
魔獣に囲まれている子供―――リュウを見たエリィとアンリは声を上げ
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