最悪の覚醒
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ウェンディとシャルル程度じゃ、フェイスの破壊なんかできねぇんだよ」
「「あ・・・」」
彼のその言葉ようやく気づく。確かに考えてみると変だ。MPFでは確かにジュラさんでも8000越え。つまり俺たちのパワーでは到底破壊することなど不可能。でも、実際にはフェイス発動時間を過ぎても魔力はなくなっていない。色々と未解決事項が多すぎて、頭の成立が追い付かないよ。
「力で破壊することができないなら、フェイスを止める方法はただ一つ。自律崩壊魔法陣を使い、フェイスを爆発させることしかない」
自律崩壊魔法陣・・・魔法陣を書き込むことにより、その対象を自ら消滅させることができる魔法陣。でも、そんなもの・・・ウェンディもシャルルも発動のさせ方を知らないんじゃ・・・
「シャルルの予知だよ〜!!」
「え?」
「シャルルがきっと、予知能力でその魔法陣の作り方を知ったんだ〜!!」
セシリーのその説明を聞いてそんな気がしてくる。シャルルの能力があれば、それを知ることができるかもしれない。それができれば、ウェンディたちでもフェイスを破壊できる。
「そんなにすげぇのか?シャルルって」
「俺も使ったとこを見たことはねぇが・・・そんな話は聞いた気がするぜ」
シャルルの予知能力についてほとんど知らないカミューニさんたちはそんな話をしている。
「自律崩壊魔法陣が組み込まれれば、フェイスは自爆する。つまりだ・・・周囲にいるものも助からないんだよ」
「え・・・」
彼が何を言っているのか、一瞬頭がついていかなくなる。
「フェイスは大気中のエーテルナノを吸収する。そんな状態で自律崩壊魔法陣を発動させれば、とてつもない規模の爆発が起きる。人間なんかあっという間に消し飛ぶほどの爆発がな」
それを聞いた瞬間、頭の中にある最悪の事態が浮かんでくる。その時の俺の表情はきっと焦りの色が見えていたのだろう。こちらを見ながら、ノーランの口角がつり上がる。
「フェイスを止めた。それは、その二人の命と引き換えにしたと言うことだ」
「う・・・ウソだ!!」
信じられない・・・信じたくない言葉に声を荒らげる。
「ウェンディたちが俺たちを置いて死んだりするもんか!!」
「そうだそうだ〜!!」
ずっと一緒にいた俺とセシリーは、彼女たちがそんなことをするわけないと思いそう言う。
「別に信じるも信じないもお前次第だ。まぁ、信じてた方が裏切られた時の顔が見ものだけどな」
舌なめずりしながらニヤニヤと俺たちの方を見ているノーラン。俺は思わず他の仲間たちにも意見を求める。
「ウェンディが死ぬわけないですよね!?」
「シャルルたちは大丈夫だよね〜!?」
カ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ