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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
最悪の覚醒
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ウェンディとシャルル程度じゃ、フェイスの破壊なんかできねぇんだよ」
「「あ・・・」」

彼のその言葉ようやく気づく。確かに考えてみると変だ。MPFでは確かにジュラさんでも8000越え。つまり俺たちのパワーでは到底破壊することなど不可能。でも、実際にはフェイス発動時間を過ぎても魔力はなくなっていない。色々と未解決事項が多すぎて、頭の成立が追い付かないよ。

「力で破壊することができないなら、フェイスを止める方法はただ一つ。自律崩壊魔法陣を使い、フェイスを爆発させることしかない」

自律崩壊魔法陣・・・魔法陣を書き込むことにより、その対象を自ら消滅させることができる魔法陣。でも、そんなもの・・・ウェンディもシャルルも発動のさせ方を知らないんじゃ・・・

「シャルルの予知だよ〜!!」
「え?」
「シャルルがきっと、予知能力でその魔法陣の作り方を知ったんだ〜!!」

セシリーのその説明を聞いてそんな気がしてくる。シャルルの能力があれば、それを知ることができるかもしれない。それができれば、ウェンディたちでもフェイスを破壊できる。

「そんなにすげぇのか?シャルルって」
「俺も使ったとこを見たことはねぇが・・・そんな話は聞いた気がするぜ」

シャルルの予知能力についてほとんど知らないカミューニさんたちはそんな話をしている。

「自律崩壊魔法陣が組み込まれれば、フェイスは自爆する。つまりだ・・・周囲にいるものも助からないんだよ」
「え・・・」

彼が何を言っているのか、一瞬頭がついていかなくなる。

「フェイスは大気中のエーテルナノを吸収する。そんな状態で自律崩壊魔法陣を発動させれば、とてつもない規模の爆発が起きる。人間なんかあっという間に消し飛ぶほどの爆発がな」

それを聞いた瞬間、頭の中にある最悪の事態が浮かんでくる。その時の俺の表情はきっと焦りの色が見えていたのだろう。こちらを見ながら、ノーランの口角がつり上がる。

「フェイスを止めた。それは、その二人の命と引き換えにしたと言うことだ」
「う・・・ウソだ!!」

信じられない・・・信じたくない言葉に声を荒らげる。

「ウェンディたちが俺たちを置いて死んだりするもんか!!」
「そうだそうだ〜!!」

ずっと一緒にいた俺とセシリーは、彼女たちがそんなことをするわけないと思いそう言う。

「別に信じるも信じないもお前次第だ。まぁ、信じてた方が裏切られた時の顔が見ものだけどな」

舌なめずりしながらニヤニヤと俺たちの方を見ているノーラン。俺は思わず他の仲間たちにも意見を求める。

「ウェンディが死ぬわけないですよね!?」
「シャルルたちは大丈夫だよね〜!?」


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