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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
最悪の覚醒
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そう呟くと、ニヤッと笑みを浮かべる。

「なんだ?」
「来るのか?」

彼のその不敵な笑みを見て戦闘態勢に入るラクサスさん。彼の動きを感じ取ったカミューニさんも、遅れながらも迎撃の姿勢になる。

「クックックッ、可哀想にな、シリル、セシリー」
「「??」」

急に笑い出したかと思えば、そんなことを言い出したノーラン。彼が何を言っているのかわからない俺とセシリーは、首を傾げていることしかできない。

「俺は聖十大魔道にいた時、フェイスについて色々調べていたんだ。もちろん元議長をうちに加入させたのも俺さ」

急に昔、BIG3と呼ばれる由縁となった聖十大魔道時代の話を語り始める。でも、こいつが聖十にいたのは、やっぱりこうした目的があったからだったのか。カミューニさんもそうだったみたいだし、意外と目的のために聖十になろうとする人は多いのかな?

「大陸中のすべての魔力を消し去る兵器であるフェイス。あれは常人のパワーでは破壊することができない。並の魔導士の力ではな」
「!!」

評議院が保有していた兵器であるフェイス。そりゃあ簡単に破壊できたらはっきり言ってそれは兵器とは言わない。でも、そんな分かりきっていることを、なぜ彼は今さら言ったのであろうか。

「俺が調べた情報によれば、フェイスの破壊に必要な力は、MPF換算で軽く一万を越える」

MPF・・・通称魔力測定器(マジックパワーファインダー)は、大魔闘演武の三日目の競技パートで、俺とエルザさんが伏魔殿(パンデモニウム)を完全制圧した際に執り行われた競技だ。その際の最高記録はカナさんだったのだが、その記録は測定不能ということで9999ということになっている。

「わかるか?お前たちのギルドの三大魔法である妖精の輝き(フェアリーグリッター)。あれを使ってようやく破壊することができるかどうかという代物なんだ」

楽しそうな表情を浮かべてフェイスを破壊するために必要な力について語り出した悪魔。でも、それが一体何なのだろうか?いまだにわからないぞ?

「まだわからねぇのか?バカな野郎だ」
「なんだと!?」
「「落ち着け」」

人をバカにしたノーランに飛びかかろうとすると、ラクサスさんとカミューニさんに頭を捕まれ止められる。

「止めないでくださいよふt・・・」

攻撃を邪魔されたことで二人の方を振り返る。すると、なぜか彼らの表情があからさまに暗くなっているのに気付き、言葉を飲み込む。

「後ろの二人は察しがよくて助かるぜ。シリルと猫は、いまだにわかってねぇみたいだが」

なんで彼らがそんな顔をしているのか考えていると、ノーランがそういう。俺とセシリーは顔を見合せ、目をパチクリさせている。

「MPFで一万以上の数値・・・つまり・・・

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