暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第91話 サウスの戦い
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るからだ。その時程の殺気か? と聞かれれば、判らないが、表情の強さから、強者が放つオーラから、大体の力量を図る事が出来る。……図る事が出来るのも、強者であればこそなのだ。

「(ふーん……、確かに口だけじゃないってことかい。中々の気迫と殺気じゃないかい)」

 修羅場を、死線を潜り抜け続けたミネバだからこそ、持ち得る感性だった。
 
 ミネバの合図で、周囲に囲まれた家屋に隠れていたヘルマン兵たちが姿を現した。

「前衛部隊、さっさと狩っちまいな。……坊や。あの負けわんわん共を救いたきゃ、こいつらを打ち破ってみせるんだねぇ」

 影に隠れる様に、後退していくミネバ。

「こんの、卑怯もんがぁぁ! とっとと首を差し出せ!!」

 ランスの剛剣が、ヘルマン兵士の1人をとらえるが……、それでも 数は多い。

「まぁ……精々頑張るんだねぇ……っっ!!」

 意気揚々と、ミネバは戦場を離れていこうとしたその時だ。

「犠血。――ヤツを斬り裂け」

 ミネバの元へと伸びる、伸縮自在の真紅の槍。
 ヘルマン兵士の1人1人の間を縫って、ミネバの元へと辿りつき、その体を掠めた。

 清十郎の血刀は、伸縮自在は勿論、まるで蛇のようにうねり、更に速いのは言うまでも無い。……だからこそ、直撃する事なかったのは、清十郎のミスではなく、……ミネバ自身の恐ろしいまでの反射神経と危機回避能力あっての芸当だった。
 それは、清十郎自身も感じていた。

「……(犠血を)初見で躱すか。成る程。外道である事は違いないが……、強者だ」

 清十郎は、犠血を操るが、一度回避し、その軌道を確認したミネバは、受け流し、時には 兵士を盾にして、躱した。

「―――部下を盾に………。騎士の風上にも置けぬ」

 清十郎の隣にいたリックは、柄を握りしめて、力強く 必殺の剣(バイ・ラ・ウェイ)を撃ち放った。

 それでも、黒鉄の壁が ミネバへの攻撃を許さなかった。

「ぐぅぅぅぅぅ……がぁぁぁ!!!!」

 ヘルマンの騎士達は、致命傷と言っていい傷を受けても、決して倒れなかった。

「ヘルマンに……、栄光あれ……!!!」

 その気迫は――トーマの部隊と何ら遜色ない。
 あの外道(ミネバ)の部下とは思えない程のものだ。

 だからこそ――、真の騎士である。……武士である事を、清十郎もリックも認めた。

「……いざ!」
「……行くぞ!」

 全身全霊をもって、ぶつかっていったのだった。


「ちぃ、この雑魚どもが!」

 ランスも、胴体を狙っていたのだが それでも止まらない故に、狙いを喉笛、鎧の隙間を狙って 急所に当て続けた。それで、何とか黙らせる事は出来たのだが……それでも まだ数は多い。1人1人が同
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