序章〜特務支援課〜 プロローグ
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「あ、はい。」
セルゲイに促されたロイドは頷いた後一歩前に出て、3人の顔を見回し
(あれ………先輩にしては顔ぶれが………同じ新人………?いや、それにしたって若すぎる子もいるような………)
(何故、全員警察の制服じゃないのかしら………?)
3人の容姿を見て首を傾げ、ルファディエルも眉を顰めていた。
「おい、どうした?名前と出身だけでいい。」
一方ロイドの様子に気づいたセルゲイは自己紹介を早く始めるよう促した。
「す、すみません。――――ロイド・バニングス。ここクロスベル市の出身です。しばらくの間、外国で暮らしていたんですけど………この度、警察に入るにあたり戻ってくることになりました。これからよろしくお願いします。」
「おーおー、真面目だねぇ。俺はランディ。・ランディ・オルランドだ。趣味はナンパ、ギャンブル、グラビア雑誌の鑑賞って所だ。あとでお前さんには俺の秘蔵コレクションから取っておきを貸してやるよ。」
ロイドが自己紹介をすると続くように赤毛の男―――ランディが自己紹介をし
「ええっ!?」
(……いきなり、ロイドの教育に悪い男性が同僚………ギレゼル一人でも頭が痛いというのに………)
(かかかっ!男として普通の事を言っているだけじゃねえか!)
ランディの話を聞いたロイドは驚き、ルファディエルは顔を顰め、ギレゼルは笑っていた。
「………コホン。――――初めまして。エリィ・マクダエルです。あなたと同じクロスベル市の出身です。よろしくお願いしますね。」
一方娘―――エリィは咳払いをした後、自己紹介をし
「あ、ああ………」
エリィの自己紹介にロイドは戸惑いながら頷いた。
「え……………………」
一方黒衣の少女は驚きの表情で呟いてエリィを見つめ
「?私に何か?」
「…………いえ。何でもありません。」
見つめられたエリィに視線を向けられた少女は静かに答えた後、自己紹介を始めた。
「ティオ・プラトー。レマン自治州から来ました。………よろしく。」
少女―――ティオは名乗った後、軽く頭を下げた。
「よ、よろしく………えっと、セルゲイ課長………?」
「ん、なんだ?」
「『特務支援課』というのは一体どういう場所なんですか?その………自分も含めてずいぶん若い顔ぶれのような。」
「ま、色々あってな。ちなみに全員、お前と同じく期待のルーキーばっかりだ。クク、気楽でいいだろう?」
自己紹介を終えた後戸惑っている様子のロイドに尋ねられたセルゲイは静かな笑みを浮かべて答え
「は、はあ………」
「…………いいのかしら。」
「ま、口やかましい先輩がいないってのは有難いねぇ。」
「………………………」
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