最終話(3rd篇終了。零篇に続く)
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
「………貴女も一緒だから余計に心配なんだけど………」
男性の近くで不敵な笑みを浮かべている歪魔族の女性の言葉を聞き、疲れた表情で溜息を吐いた。
「ハハ………今まで色々と世話になったな、ミレイユ。」
「………別に。私も手のかかる部下がいなくなって、少しは楽になるからお礼を言われる事はないわよ。」
苦笑する男性に見つめられた女性―――ミレイユは冷静な表情で答えたが
「やれやれ………相変わらず素直じゃない女だねぇ………そんなんだからいつまでたっても、関係が進まないんだよ。」
「う、うるさいわね。余計なお世話よ!」
呆れた後口元に笑みを浮かべた歪魔の言葉を聞き、頬をわずかに赤らめて慌てた後歪魔を睨んだ。一方近づいてきた導力バスはバス停に停まり、乗客たちが降りはじめた。
「そんじゃ、行くとするか。行くぜ―――エルンスト!」
「あいよ!楽しい戦を期待しているぜ、ランディ!」
そして男性―――ランディは歪魔―――エルンストを自分の身体に戻した後、バスに乗り込み、乗り込んだバスは行き先――――クロスベル市に向かった。
〜同時刻・レマン自治州・国際空港〜
クロスベル自治州行き定期飛行船、まもなく離陸します。ご利用の方はお急ぎください
「…………………」
(時間だぞ、ティオ。)
空港のロビーにある椅子に座って導力装置を操作しているティオの身体の中にいるラグタスは放送を聞いた後念話で伝え
「……はい。」
ラグタスの念話に頷いたティオは操作をやめて、導力装置を仕舞い、飛行船に乗船し、乗船した飛行船は行き先――――クロスベル市へと飛び立った。
〜同時刻・王都グランセル・国際空港〜
クロスベル自治州行き定期飛行船、まもなく離陸します。ご利用の方はお急ぎください
「お姉様、エクリアさん。お忙しい中、わざわざ見送りに来て頂き、ありがとうございます。」
飛行船出発の放送を聞いたパールグレイの髪をなびかせ、腰に鞘に収まった細剣を帯剣し、その横に導力銃も装着している少女はドレス姿のイリーナと黒を基調とした高貴な服を着て、腰に連接剣を装着したエクリアに会釈をし
「フフ……大切な妹の旅立ちを見送らないわけがないでしょう?」
「……行ってらっしゃいませ。エリィ様のクロスベルでのご活躍………クロスベルより遠く離れた大使館にてイリーナ様と共に楽しみにさせて頂きます。」
少女――――エリィに会釈をされたイリーナは微笑み、エクリアは会釈をした。そしてイリーナはエリィの傍にいる天使に視線を向け
「エリィの事、お願いね。メヒーシャ。」
「……ああ。我が斧槍にてエリィの害となる者達は全て斬り
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ