最終話(3rd篇終了。零篇に続く)
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「!……………は…………」
ケビンの話を聞き驚いたセルナート総長は呆けた声を出してケビンと通信をしている画面を見つめた。
「実は”外法狩り”以外にもやりたい事が出来てしまって………もちろん守護騎士としての役割は全うさせてもらうつもりですけど。」
「…………………」
ケビンの説明を聞いたセルナート総長は黙り込んだ後、顔を地面に向け
「……ククク………ハハハ……ハハハハハハハッ!」
地面に立ち上がって、頭を天井に向けて大声で笑いだした!
「そ、総長?」
笑いだしたセルナート総長に”メルカバ”を操縦している従騎士は戸惑い
「あー………やっぱマズイですかね?」
ケビンは気まずそうな様子で尋ねた。
「ククク………守護騎士が一度付けた自らの”渾名”を変えるか。確かに騎士団千年の歴史でも相当、珍しいかもしれない。………だが、例が無いわけではない。」
そして尋ねられたセルナート総長は口元に笑みを浮かべて答えた。
「それじゃあ………」
「フフ、今度会う時までに気の利いた渾名でも考えておくといいだろう。思いつかなかったら罰として私が適当に変なものを付けてやる。」
「そんな、どこぞの罰ゲームやないんですから。まー、せいぜい格好いいのでも考えときます。”蒼き流星”とか”ブラックアロー”とか。」
「………………」
ケビンの説明を聞いたセルナート総長は頭に片手をあてて黙り込み、周囲の従騎士達も黙り込んだ。
「あ、あれ………外しましたか?」
セルナート総長の様子に気づいたケビンは戸惑った様子で尋ね
「………ケビン・グラハム。君の元教官として一つだけ忠告しておこう。」
「はあ………」
尋ねられて答えたセルナート総長の言葉を聞いて再び戸惑った様子になった。
「もし君が後々、余計な恥をかきたくなければ………悪い事は言わない。リースあたりと相談して決めたまえ。」
そしてケビンに忠告をするセルナート総長を乗せた”メルカバ”はどこかへと去って行った。
――――”影の国”帰還から数ヶ月後――――
〜工匠都市ユイドラ・ウィルの家・玄関〜
「………2人とも、忘れ物はない?」
旅支度を終え、玄関で待っていたセティは同じように旅支度を終えてやって来たシャマーラとエリナを見回して尋ね
「うん!大丈夫だよ!」
「私も大丈夫です、セティ姉様。」
尋ねられた2人はそれぞれ頷いた。
「フフ、お土産や向こうでの生活の話………期待して待っているよ!」
「みんな、向こうの方達に我儘を言って迷惑をかけては駄目ですよ?」
そこにシャルティとセラウィが3人に話しかけ
「…
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