第120話
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」
「あれ………でも………」
セレストの忠告を聞いたケビンは頷き、リースは首を傾げた。
「なんや、どうした?」
「うん………何か忘れてるような………」
そしてケビンに尋ねられたリースが不思議そうな表情で答え、3人一緒に考え込んだその時
「お〜い………!」
聞き覚えのある声を聞こえ
「あ!」
「あ………」
「あら………」
声を聞いたケビン達はある事を思い出し、声が聞こえた方向に振り向いた。
「はあっ………はあっ………はあっ………」
するとギルバートが息を切らせながらケビン達の所に走って近づき
「ひ、非道いじゃないか!あんな説明だけでこの僕を置いていくなんて!」
セレストを睨んで言った。
「す、澄みません。手が離せなかったもので………でも、あの説明ではここまで辿り着けませんでしたか?」
ギルバートに睨まれたセレストは申し訳なさそうな表情で答えた後、不思議そうな表情で尋ねた。
「じ、自慢じゃないけど僕は方向オンチなんだ!天使の集団に追いかけられるわ馬の戦車に轢かれそうになるわ………そ、それよりも………この揺れはいったい何なんだ?」
尋ねられたギルバートは疲れた表情で答えた後、不安そうな表情で尋ね
「ああ、この城、もうすぐ消えてしまうんやって。向こうにあるんが元の世界に戻る出口やから兄さんも早く脱出するといいやろ。」
「!そ、そう言う事は早く言ってくれ!こうしてはいられない………僕はもう行くぞ!」
ケビンの説明を聞き、気を取り直した。
「ええ………どうぞお先に。………お疲れさまでした。」
「へ………」
そしてリースの言葉を聞いて呆け
「ま、お互い、ご苦労さんってことや。今度会った時は敵同士……あんまりオイタが過ぎて騎士団の目に付けられんようにな。」
「は、はは………フッ、それはこちらの台詞さ。今度会った時は、より出世してパワーアップした姿をお見せしよう………その時を楽しみにしたまえ!」
ケビンの話を聞き、不敵な笑みを浮かべて答えた後、光の階段を登って門の中へと入って行った。
「はは………」
「…………ふふ………」
ギルバートを見送ったケビンとリースはそれぞれ微笑んだ。
「さあ………あなた方も早く。もってあと数分でしょう。」
「………わかりました。セレストさんは………これからどうなるんですか?」
「私は”庭園”で再び永き眠りに就くでしょう。この”影の国”が徐々に消滅するその日まで。そしてようやく………この役割から解放されます。」
ケビンに尋ねられたセレストは静かに答えた後、微笑んだ。
「そう…………ですか。本当に………お世話になりました
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