第120話
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アンタからの湿っぽい挨拶なんて聞きたくないし。」
ジョゼットは口元に笑みを浮かべてエステルを見つめて言った。
「あ、あんですって〜!?」
そしてジョゼットの言葉を聞いたエステルはジョゼットを睨んだ。
「まったく、ヨシュアと上手くいってなさそうだったら遠慮なく連れていくのにさ………そうだヨシュア。このままボクと一緒にあの門をくぐって帰らない?ひょっとしたら同じ場所に戻れるかもしれないし。」
「あ、あんたねぇ………」
ジョゼットの言葉を聞いたエステルはジト目でジョゼットを睨み
「えっと、その。2人とも落ち着いて………」
ヨシュアは苦笑しながら諌めようとしたが
「「ヨシュアは黙ってて!」」
「………ハイ………」
エステルとジョゼットに同時に睨まれると共に叫ばれ、肩を落として頷いた。
(ヨ、ヨシュア君………)
(………なんて不器用な……)
(将来、尻に敷かれる事が確定ですね………)
その様子を見たケビン、リース、ティオは呆れていた。
「ふん、でもまあ………楽しかったことだけは認めてあげるよ。」
「それはこっちの台詞よ。仕事、忙しそうだけどあんま無理すんじゃないわよ?遊撃士と同じで身体が資本なんだろうから。」
「ふふん、そっちこそ。怪我でもしてヨシュアの足を引っ張らないようにね。」
「はあ………(仲が悪いのに妙に気が合うんだよな………)」
そしてジョゼットとエステルの会話を聞いていたヨシュアは溜息を吐いた後、苦笑した。
「皆さん…………今まで本当にお世話になりました。私が皆さんと行動するようになっていた当初、足を引っ張っていた私に責める言葉を一切かけなく、逆に気を使って頂き………とても助かりました。」
「な〜に、水臭い事言っているのよ!ティオちゃんも大切な仲間なんだから、当然でしょ?」
「それに君や君が契約している人達に助けられる事も何度もあったから、お互い様だよ。」
ジョゼットの会話が終わるとティオは軽く頭を下げて挨拶をし、ティオの言葉を聞いたエステルとヨシュアは微笑んだ。
「……お役に立てたのなら幸いです。それに私もみなさんと一緒に探索や修練をしたお蔭で結果的に体力が大幅につきました。………数ヵ月後の仕事では体力を使う機会もあると聞いていましすから、今回の件は私にとっても良い経験になりました………ありがとうございます。」
「こっちこそ今までありがとうな。」
「どうかお元気で。」
静かな笑みを浮かべて語るティオにケビンとリースはそれぞれ微笑みを向け
「今度出会う場所はクロスベルだね、ティオちゃん!」
「もし、一緒に仕事をする機会があったらその時はよろしく。」
「元気でね
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