第120話
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んたもお菓子作りとか手芸やあんたの娘を見習ってせめて料理でもやってみれば〜?もっとも不器用そうだからハードル高いだろうけど。」
エステルの様子を見たジョゼットは得意げな笑みを浮かべて言った。
「くっ………言い返せない。まさかミントがあんなに料理が上手くなるなんて、想定外よ………ますますミントに女としての差を付けられたわ………」
「えっと………元気出して、ママ!ママにはママの魅力があるよ!」
「ふふ、まあまあ。」
ジョゼットの言葉を聞いたエステルは悔しそうな様子で呟き、ミントはエステルに励ましの言葉を送り、クローゼは苦笑しながらエステル達を見つめていた。そしてクローゼはユリアと共にセレストを見つめた。
「あの………始祖様………」
「ふふ………私のことならどうか気にしないで下さい。私は『影』………本物のセレストの記憶を持つ仮想人格にすぎません。」
「それでも………始祖様には、お祖母さまに一度会って頂きたかったです。私はまだまだ未熟で………始祖様をがっかりさせてしまったのではないかと……」
「ふふ………そういう所は、昔の私と本当にそっくりですね。」
不安そうな表情で語るクローゼにセレストは優しい微笑みを浮かべて言った。
「………え……………」
「多分、あなたのお祖母様も同じように思っているでしょう。大丈夫、迷いながらも自分の道を進んでいきなさい。翼は必ず………大きく羽ばたきますから。」
「………あ………はい………ありがとうございます!」
そしてセレストの話を聞いたクローゼは呆けた後、笑顔で頷いた。
「ふふ………そろそろ参りましょうか。……………そうだ、ケビン殿。お互い帰還したら少々、混乱した事態になっているかもしれない。何かあったらどうかよろしくお願いする。」
一方クローゼとセレストの会話を聞いていたユリアは会話が終わるとクローゼに帰る事を促し、ケビンに軽く頭を下げて言い
「ええ、わかりました。オレらの方も封聖省と連絡を取って今後の対応を考えますわ。」
ユリアの言葉にケビンは頷いて答えた。
「ふふ、それでは皆さん………いつまでもお元気で!」
「ピューイ!」
そしてクローゼはケビン達に微笑んだ後ユリアとジークと共に門の中へ入って行った。
「さてと………そろそろボクも行こうかな。」
「……私もご一緒します。ラグタス、戻って下さい。」
クローゼ達を見送ったジョゼットとラグタスを自分の身体に戻したティオは光の階段の前に来た。
「ジョゼット………」
「えっと、その………」
光の階段の前に来たジョゼットにヨシュアは微笑み、エステルは目を逸らして考え込んだが
「あー、別に無理して何か言わなくてもいいよ。
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