第119話
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〜幻影城〜
「さて………主達も去ったから、私達も帰ろうか、ナベリウス。」
「ん………」
セリカ達が門の中へと入って行った後、リタはナベリウスと共に光の階段の前に来た。
「リタちゃん………君には最初から最後まで本当にお世話になったな………」
「……ナベリウスさんもありがとうございました。………そしてこれからも………冥界にて迷いし魂達をあるべき道へとお導きして頂く事………よろしくお願いします。」
「フフ………私達も今回の件のお蔭で主やエステル達とも会えた上、今以上に強くなれましたから、お礼を言いたいのはこちらの方ですよ。」
「……それが………わたしの………お仕事だから………気にしなくていい………でも………ありがとう………みんなと………一緒………楽しかった………」
ケビンとリースの言葉を聞いたリタとナベリウスはそれぞれ微笑んだ。
「そういやリタちゃんはオレ達と一緒に取り込まれたから、すぐに会う事になるな。」
「元の世界に帰れば、やはり”冥き途”へと帰られるのですか?」
「いえ。ナベリウスにタルタロス様へお伝えする情報を伝えておきましたから、再びゼムリア大陸を放浪します。」
「リタの………伝言………タルちゃんに………伝える………」
そしてケビンとリースの言葉にリタとナベリウスはそれぞれ答え
「リタちゃんは今度はどこに行くつもりなの?」
ティータは興味深そうな様子でリタに尋ね
「次は以前プリネちゃん達と一緒に行った事のある”クロスベル”という自治州に行って、そこでしばらくの間、色々調べるつもりだよ。」
「え……………」
「ティオ?どうしたのだ。」
尋ねられたリタは答え、リタの答えを聞いたティオは驚き、ティオの様子をラグタスは不思議そうな表情で尋ねた。
「あの………実は仕事の関係で数ヵ月後に私もしばらくの間、クロスベル自治州で仕事をする事になっているんです。」
「え………そうなんだ。じゃあ、もしかしたら近い内に会えるかもしれないね。」
「だったら、あたし達とも会えるかもね。」
「そうだね。」
「ミント達もクロスベルにいるもんね!」
そしてティオの話を聞いたリタは驚いた後微笑み、エステル、ヨシュア、ミントはそれぞれ会話をした。
「これは驚いたな………俺達の娘達も数ヶ月後にクロスベル自治州に留学して、イリーナさんの妹さんと同じ職場で短期間になるけど、仕事をすることになっているんだ。」
「もしかしたら、同じ職場の同僚になるかもしれませんね。」
ウィルは意外そうな表情で呟き、セラウィは微笑んだ。
「………皇族の方の親類や領主のご息女のような身分が高い方達と私が一緒の職場になれるとは思いませんが……
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