第119話
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。お姉様に聞きたい事があるんだけど。」
「?何かしら。」
レンの疑問を聞いたセオビットは首を傾げて尋ねた。
「………”本物”の親ってそんなにいいものなの?お姉様がお姉様の本当のママと話すようになってから、お姉様、前と比べて凄く明るくなったように見えるし。」
「!レン…………」
「…………………」
レンの疑問を聞いたペテレーネは驚き、静かな表情のリウイと共に黙って見つめた。
「…………どうかしらね。私と母様の場合は事情が一般の親子とはあまりにも異なるから何とも言えないけど………少なくとも私は母様と和解した事に後悔はしていないし、母様とこうやって親子として接する事に幸せを感じているわ。」
「セオビット……………」
一方尋ねられたセオビットは静かな表情で答えた後微笑み、シルフィエッタは優しい微笑みを浮かべてセオビットを見つめた。
「………………そう………………」
そしてセオビットの答えを聞いたレンは複雑そうな表情で考え込みながら呟いた。
「レンちゃん………あのね……レンちゃんが昔、どれだけ傷ついたかわからないけど………わたしはレンちゃんのお父さんとお母さんは今でもレンちゃんの事を大切に想っている………そう願っていてもいいよね………?」
「………………………ふ、ふん。勝手にすればいいじゃない。でも、オーバルギアの方は願うだけじゃなくってちゃんと完成させて……絶対にメンフィルに留学して来なさいよ?レンとメンフィルで強くした”パテル=マテル”はどんな挑戦だって受けるんだから!」
優しい微笑みを浮かべて語るティータの言葉を聞いたレンは複雑そうな表情で考え込んだ後、真剣な表情でティータを睨んだ。
「うん……頑張るね!」
「ふふっ………」
「やれやれ………物騒なチビっ子どもだぜ。」
レンの言葉に嬉しそうに頷いたティータをエステルは微笑ましそうに見守り、アガットは呆れた表情で溜息を吐いた。
「それでは、さらばじゃ!」
「またね。」
「皆さん、ご機嫌よう♪」
そしてリフィア、エヴリーヌ、レンは別れの言葉を継げた後ケビン達に背を向けて、光の階段を登り、門の中へと入って行った。
「……次は私達が帰りましょうか、母様。」
「ええ…………」
リフィア達が門の中へ入るとセオビットとシルフィエッタが光の階段の前に来て、ケビン達を見回した。
「………今回の件で過去を清算できたから、感謝するわ。………ありがとう。」
「私は今回の件に巻き込まれたお蔭でようやく幸せになれました………本当にありがとうございました。」
「………こちらこそ、色々お世話になり、ありがとうございました。シルフィエッタ姫のこれからの人生が幸福に満ちた人
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