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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(3rd篇)
第118話
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を浮かべ

「フッ………そうだったな………」

リウイは静かな笑みを浮かべた後、セリカと握手をした。

「いや〜………変われば変わるもんねぇ………あの無愛想だった”神殺し”がここまで感情を表すなんて………それにリウイとも和解する所か友情を結ぶなんて………」

「フフ……互いがぶつかり合ってもいつかは信じ合える仲になる………私達が目指す理想の世界にまた一歩近づきましたね………」

リウイとセリカの様子をカーリアンは口元に笑みを浮かべ、優しい微笑みを浮かべているイリーナと共に見守っていた。

「あ、そうだ。帰る前に………はい、これ。」

一方何かを思いだしたエステルはセリカに近づき、”絆の神剣(リブラクルース)”を鞘ごとセリカに手渡した。

「これは………」

「元々その神剣は貴方のだったからね。あたしはサティアさんからもらった神剣(リブラクルース)があるし………それに今度こそサティアさんとの”約束”を忘れない為にも返すわ。………今までありがとう。貴方のお蔭で随分助けてもらったわ………絶対に貴方が願う”約束”を叶えてあげるからね。」

手渡された神剣を見て驚いているセリカにエステルは説明した後、微笑みを浮かべてセリカに手渡した神剣を片手で優しく撫で、撫でられた神剣はエステルの言葉に答えるかのように一瞬、神々しい光を放った。

「………何から何までありがとう………いつか俺達の力が必要になった時、呼んでくれ。いつでも手伝う。」

「うん。その時は遠慮なく頼らせてもらうわ!」

そしてセリカとエステルは握手をして、離れた。



「……セリカ様。別れが名残惜しいと思いますが………」

「わかっている。………だが、その前に………エクリア、傍に。」

「はい………あっ。」

エステルから離れたセリカは近寄って来たエクリアを抱き寄せ

「大変だったな。」

「いえ………私こそ、ご迷惑をお掛けしてしまって………」

「………こういう時はどう言えばいいかわからないが………」

「んっ………んちゅ………」

エクリアの髪や肩などを優しい手つきで触れながらねぎらい、口付けをした。一方その様子を周りの者達は顔を赤らめて見つめたり、視線を逸らしたり、興味深そうな様子で見つめていた。

「はぁ…………ありがとう、ございます………」

セリカとの口付けを終えたエクリアは顔を赤らめてセリカを見つめ

「出会ったときから比べると、ずいぶんといい表情をするようになったな。」

見つめられたセリカは静かな微笑みを浮かべた。

「だとしたら、セリカ様のお蔭です………」

そしてセリカの言葉を聞いたエクリアは穏やかな目でセリカを見つめた。

「………君は贖罪を求めていたな。」


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