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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(3rd篇)
第117話
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ケビンさん………!リースさんってば!



しっかり………してください………!



〜幻影城〜



「ん………」

「あ………」

誰かが自分達を呼ぶ声を聞いたケビンとリースは気づいて、起き上がった。

「あれ………」

「ここは………」

起き上がったケビンとリースは自分達が倒れていた場所を見て戸惑い

「ふう………何もなくてよかった。お二人とも戦いが終わるといきなり気絶したんです。」

ナユタは安堵の溜息を吐いて答えた。

「気絶………!?」

「そ、そんな………」

ナユタの説明を聞いたケビンは驚き、リースは信じられない表情をした。すると



おそらく………”彼女”が築いた領域に精神だけ招かれたのしでしょう。



聞き覚えのある声が聞こえて来た後、セレストが現れた。

「始祖様………」

「セレストさん………」

「………つい先ほど、私の力が完全に戻りました。ケビン殿………いったい何があったのですか?」

「あ………」

「………ええ、実は………」

セレストの問いかけにケビンはルフィナとの別れと、”影の国”を支配していた”聖痕”が完全に消滅したことを説明した。

「……そうだったのか………」

「とても………強い方ですね。」

説明を聞き終えたユリアは重々しく頷き、クローゼは辛そうな表情で呟いた。

「彼女とは直接、話す機会は遂にありませんでしたが………せめて一度だけでもお会いしておきたかったですね。………しかしそうなるとあまり時間はないかもしれませんね。」

「へ………」

「どういうことですか………?」

セレストの呟きを聞いたケビンとリースは戸惑い、仲間達と共にセレストを見つめた。

「”聖痕”が消えた以上、主を失った”影の国”は再び不安定な状態へと戻るでしょう。この”幻影城”もじきに、実体を保てずに消滅するはず………おそらく”庭園”以外の”星層”も同じだと思います。」

「あ、あんですって〜!?」

そしてセレストの説明を聞いたエステルは驚き

「あら、エステルったらなにをそんなに驚いているの?そんなの、仕組みを考えたら十分にあり得る話じゃない。」

レンは余裕の笑みを浮かべてエステルに説明した。

「そ、そんなこと言われても………って、あんたも気づいてたんなら言ってよ!?」

レンの説明を聞いたエステルは疲れた表情で溜息を吐いた後、レンをジト目で睨み

「では、急いでアルセイユで脱出した方が良さそうですね。」

ヨシュアは真剣な表情で脱出した。

「いえ、それには及びません。今ならここで”天上門”を開きましょう。」

「え………」

「”天上門”
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