第117話
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…そういう問題じゃないと思うんだけど………」
「神の子孫である事を大した事に思わないなんて、お前ぐらいだぞ…………」
「ハハ……旦那以上の器の持ち主だな………」
答えを聞いたヨシュアとアガットは呆れ、ジンは苦笑しながらエステルを見つめ
「わあ………神様の子孫だって知っても、大した事ないって思うなんて、ママ、凄い!」
「なんと大きな器の持ち主よ!さすがは余の友!」
「フフ………さすがはエステルさんですね。」
ミントははしゃぎ、リフィアは高々と胸を張り、プリネは微笑み
「いやいやいやいや!?オレ達からしたらとんでもない事実やねんから、そんなあっさり流さんといてくれへんか………!?」
「空の女神を崇める七耀教会(私達)からすれば、エステルさんは祀られてもおかしくない存在なんですよ………?」
ケビンは慌てた様子で突っ込み、リースは真剣な表情でエステルを見つめて言ったが
「あたしは空の女神じゃないから祀られたり崇められたりしても困るわよ〜。………それにセレストさんの話だと空の女神は自分の子供に普通の人として生きて欲しかったんでしょ?崇めている神様が望んでいるんだから、ケビンさん達もそんなに気にする必要はないと思うけど。」
「……それに付け加えて言えば、もしお前達―――七耀教会が空の女神の血を引くエステルや”剣聖”を七耀教会にとって、特別な存在等にしてしまえばお前達が崇める女神の意志に反する事になるな。」
「う…………」
「それは…………」
エステルとリウイの話を聞いた2人は反論が見つからず、黙り込んだ後、考え込み
「ハア………まあ、エステルちゃんには色々と世話になったしな…………わかったわ。空の女神の真実については報告しないでおくわ………第一、ちゃんとした証拠もないから、信じてもらえへんやろうしな……………」
「………皆さん、空の女神の真実については決して誰にも漏らさないようにお願いします。」
ケビンは溜息を吐いた後苦笑しながらエステルを見つめ、リースは真剣な表情で仲間達を見回し、リースの言葉に仲間達はそれぞれ頷いた。
「えへへ………みんな、ありがとう!」
仲間達の反応を見たエステルは嬉しそうな表情でお礼を言い
(ヨシュア。もしもの時は遠慮なく余達に頼れ。いつでも力になってやる。)
リフィアは小声でヨシュアに伝え
(うん、ありがとう。その時は遠慮なく頼らせてもらうよ。)
リフィアの言葉にヨシュアは真剣な表情で頷いた。
「フフ……さて……いい加減、俺達が行かないと現代の者達が帰れなくなるな、リセル。」
「はい、ヴァイス様。」
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